2009年にリーマンショックにより突然100万戸割れをして、2010年も割れてしまいました。このまま100万戸割れは続くでしょうか。
まず、注文住宅ですが、これは建て替え需要というものがあり底固いものがあります。土地なし客も半分程度あるのですが、半分が建て替えですから、既存建築3000万戸の建て替えが年間1%起きたとしても30万戸ありますので、一定量は必ず起きてきます。
次に賃貸住宅ですが、これも既存賃貸住宅の建て替えがあり、底固いです。
問題は分譲マンションです。これは、大手デベロッパーの建築意欲次第といってもいいです。分譲マンションというのは多大な金融が必要で回収までに3年という長い時間が必要となります。そのため大手デベロッパーの計画・意欲次第となります。幸い、大手デベロッパーは土地の仕込みと開発意欲は東京中心にありますので、年間10万戸というレベルは維持されるでしょう。
そして、戸建分譲はその着工の根本が、賃貸住宅戸数で、その賃貸住宅世帯数は、平成22年度国政調査において伸びています。つまり、分譲住宅の購入予備軍は増えているので、それを顕在化する商品が提供できれば、着工戸数はできるので、これも一定数は維持されると考えます。
ですので、100万戸回復は難しいですが、注文30万+賃貸30万+マンション10万+戸建分譲10万=80万戸というのが2011年より数年間の着工の基礎となり、震災の影響などでプラスマイナス数万戸というものになるので、80万戸プラスマイナス数万戸になります。