投稿日:2016年2月29日
住宅着工の2016年1月が国土交通省より発表されました。合計戸数は6万7815戸で前年同月比+0.2%とほぼ同じ戸数となりました。マンションが前年同月比▼19%と大きく減らしましたが、貸家と分譲一戸建てが前年同月を増やして帳尻合わせとなりました。
持家は2万264戸で前年同月比▼0.1%でほぼ同じ戸数となりました。ただ首都圏が▼4.4%で近畿圏が+4%とプラスマイナス合わせています。東京都が▼9%で大阪府が+20%となり、東京都の土地高騰による住宅着工意欲の低さが出ています。それに対して大阪府はインバウンドなどにより買い手が出ています。
貸家は2万8288戸で前年同月比+5.3%と好調です。こちらも近畿圏が+12%と増えています。大阪府が2180戸で前年同月比+8%と大きな戸数になっています。首都圏も+4.7%と好調です。東京都は+0.1%ですが神奈川県が+12.8%と大きく伸ばしています。
分譲マンションは前年同月比▼19.2%と大きく減らしました。これで昨年9月以降の5ケ月連続でマイナスとなっています。特に東京都が▼24%と減らし、神奈川県も▼39%と減らしています。耐震偽装の影響もありますが、土地高騰で販売価格の上昇によるものが大きな要因です。そのため全体的に好調な大阪府も▼35%と減らしています。そのため従来は月平均1万戸であつたのが最近の5ケ月は平均で8242戸と市場規模が2割縮小しています。
分譲一戸建ては1万359戸で前年同月比+8.9%と増えました。こちらも東京都は▼7%と低調ですが、三大都市圏以外の地方が+19%と増やしています。兵庫県+52%や広島県+56%など山陽新幹線の主要都市が好調です。
そのために全体として、首都圏が▼4%減らして、近畿圏が+10%と伸ばしています。特に兵庫県が+69%と大きく伸ばして3110戸と3000戸突破して、戸数上位の首都圏一都三県、愛知県、大阪府に次ぐ7番目として上位に肉薄しています。