投稿日:2016年2月9日
内閣府より街角感覚の景気を探る「景気ウォッチャー」の2016年1月が発表されました。全国の景気の現状判断は46.6で前月から▼2.1ポイント下がり昨年の8月以降の下げ相場での最低となりました。前年同月が45.6なので前年よりは+1.0ポイント上回っていますが、昨年は2月に急回復して50.1ポイントまで回復して判断の基準となる50を上回って「景気が良い」となりましたが、今年は株式相場の低迷が本格化しているのと、中国人の爆買いに陰りが出ているなどで急回復どころか、45ポイントを下回る可能性もあります。
1月で低い指数をみると、「商店街・一般小売店」が40.3で、「衣料品専門店」が40.7と全体を下げる要因となっています。50を超えて「景気が良い」となったのは、「自動車関連」52.6と、「レジャー施設関連」51.2と、「雇用関連」54.8の3つにとどまっています。トヨタ自動車など世界一の販売台数と景気が良くて長島温泉なども景気が良いのですが、地方の商店街は疲弊しているということです。
住宅関連は45.6ポイントで前月より▼4.1ポイントも急落しました。昨年6月以降の50ポイント割れの中で、7月の44.8に次ぐ2番底となりました。超低金利により低価格物件は売れているのですが、マンションが土地高騰の影響と杭打ち偽装の影響で大都市圏で着工が少ないためです。