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11月の住宅着工は前年同月比+1.7%と増えた。

投稿日:2015年12月28日

住宅着工の2015年11月分が国土交通省より発表されました。戸数は7万9697戸で前年同月比+1.7%と増えました。前月が前年同月比マイナスですから、プラス転換しました。マンションが前年同月比でマイナスでしたが、持家と貸家と分譲戸建てがプラスとなったために前年プラスとなりました。

唯一の前年同月比マイナスとなったマンションは8880戸は前年同月比▼4.1%(▼375戸)ですが、東京都の前年同月比▼18.2%(▼530戸)と全国のマイナス分以上となっています。東京都は8月以降はずっと前年同月比マイナスとなっていて、杭打ち偽装問題というより、土地高騰による事業用地仕入不足の問題が多いといえます。そのため1万戸以下はしばらく続くものと考えられます。

持家は前年同月比+2.7%で7ケ月連続でプラスとなっています。11月では静岡県が1231戸で前年同月比+24.3%と大幅に伸び、大阪+12%や岡山+29%や福岡+12%など東海道・山陽新幹線沿線が好調です。

貸家は前年同月比+2.6%で前月のマイナスから回復しました。東京都が前年同月比+8%や大阪府+15%で福岡県が+58%と主要都市が増えています。賃貸マンション建設はまだまだ旺盛であるといえます。

新築一戸建て分譲は前年同月比+8.2%と増えました。愛知県+29.8%と大幅に増えるなど中京圏が前年同月比+20%と増えたことが大きな要因です。その他、大阪府+7.3%や兵庫県+4.6%など近畿圏も+7.9%と増えました。ただ全体の半分の戸数を占める首都圏は前年同月比+0.6%と伸び悩んでいます。神奈川県のマイナスに東京都の伸び悩みがあるためです。これは土地高騰による建設原価が大きく増えたのですが、販売価格が伸び悩んでいるために事業用地仕入が難しくなっているためです。

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