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新築一戸建て分譲の最大手である飯田GHDの決算が発表された。

投稿日:2015年11月13日

新築一戸建て分譲の最大手である飯田グループホールディングス株式会社が平成28年3月期の第二四半期の決算を発表しました。

売上高は5463億円で前年比+0.4%とほぼ同じでした。
粗利利益は867億円で前年より+17.4%改善しました。それで粗利益率は17%と前年より17%改善しました。値引き販売が減ったためです。
経常利益は364億円で経常利益率は6.7%と前年より59%改善して、優良企業の指標ともいえる経常利益率7%に近づきました。

 新築一戸建て分譲は1万7667戸で前年比+0.7%とほぼ同じ戸数でした。その内訳として会社別に見ると、一建設が4703戸で前年比▼9.5%と減らし、アーネストワンが4550戸で前年比+7.5%と伸ばしました。次いで飯田産業が2970戸で前年比+8.4%で、東栄住宅が1963戸で前年比+6.8%。アイディホームが1750戸で前年比▼12.5%と減らし、タクトホームが1731戸で前年比+13%と増やしました。全体とすると一建設が減らした分をアーネストワンがカバーしています。
 アーネストワンの平均単価が2330万円と安く抑えていることが大きいです。一建設が2490万円ですから+160万円高くなっているために、消費者の低価格志向をとらえたものが増やしたことになります。
ただ飯田産業は平均単価3170万円と6社の中で一番高いのですが、戸数を増やしています。10戸前後と少し大きめの物件が多いのですが、用地仕入れがうまくいき、消費者が好む立地が多かったといえます。

戸建分譲の着工のシェアは26.5%で前年より▼3.3%下げている。
下げたのは、「群馬▼8%」「埼玉▼7.1%」「神奈川▼6.4%」「岐阜▼15.8%」「三重▼9.8%」「佐賀▼8.8%」などで、関東が下げています。駅近くの用地仕入れがしずらかったためです。
上げたのは「岩手10.2%」「新潟+15.9%」「山口+11.7%」「熊本+7.7%」などで、新幹線の止まる駅で、今までのシェアが低かった地域を増やしています。地元不動産との提携で用地仕入れのあっせんと、販売の両方を任せることで仲介手数料の「両手」により協力を得られたためです。

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