投稿日:2015年9月7日
新築一戸建て分譲の8月の首都圏の新規販売戸数は5327戸で前年同月比▼2.9%と減りましたが、今年4月以降では最大の戸数となりました。4月から7月の平均は4959戸なので、8月は新規販売が多かったと言えます。
昨年度は平均で5483戸でしたが、今年度に入り4959戸で前年度よ▼10%少ない戸数になっています。昨年12月に4933戸になってから5000戸割れ市場に入ったといえます。昨年度が6万5791戸でしたので、今年度が6万戸となると前年度比▼9%となると見込まれます。
特に東京都の新規販売が減っています。地価の上昇と建設費の上昇により販売価格が高くなり、消費者需要価格をはるかに超えてしまうので、販売をあきらめているのです。東京都の新築一戸建ての代表地の一つである練馬区の新規販売平均は5000万円を超えていて、地元需要価格の4500万円以下から500万円以上高くなつています。そのため契約が低迷して値引きとなり、新たな事業を見送ることになります。ただ、練馬区でも人気駅近くの物件は6000万円を超えても売れています。一般実需需要は低迷していますが、富裕層需要とか投資需要は盛んであるためです。ただ、高額帯向けの用地は少なくて、東京都全体では新規販売が減っているのです。
その分が埼玉県で増えています。埼玉県は比較的に土地が大きいためにローコストな建物が建てやすいこともあります。ただ、駅から徒歩30分以上と遠いものなどは契約が低迷しています。つまり新規販売は多いが、契約は通常どおりという状態です。