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5月の住宅着工は前年同月比+5.8%。マンションが押し上げた。

投稿日:2015年6月30日

新設住宅着工の5月が発表となりましたが7万1720戸で前年同月比+5.8%で3ケ月連続でプラスとなりました。マンションが前年同月比+54.9%と大きく増えたのが要因です。

業態別の戸数と前年比は

持家は前年同月比+1.2%で16ケ月振りのプラスとなり消費増税駆け込みの反動減がようやく終わりました。

貸家は前年同月比+2.8%で前月はマイナスでしがプラスに手間しました。神奈川県が前年同月比+54%と大きく増えたのが要因です。

そしてマンションは前年同月比+54%と大きく増えました。前年同月が7307戸と少なかったということがありますが、+4000戸も増えて、住宅着工全体の前年同月プラスの4000戸がそのままマンションの伸び戸数となり、マンションが押し上げたといえます。

分譲一戸建ては唯一の前年同月比マイナスとなり▼8.8%減りました。これで13ケ月連続のマイナスとなります。消費増税の反動減の時期は終わっているといえるのですが、土地価格の上昇と建設原価の上昇による販売価格の上昇がありますが、低所得層の実質所得の低下により購入が見送られているためです。ギリギリで住宅ローンが組めていた人達が価格上昇で組めなくなったことが見送りの主な要因です。

県別にみると戸数の多い県で大幅増加となったのが神奈川県・千葉県・京都府でいずれもマンションが大きく伸びたためです。東京都心で地価高騰と適地が減ったために周辺人気地で着工されているためです。

逆にマイナスになっいるのは、東京都・愛知県・大阪府・福岡県など主要大都市でいずれも貸家がマイナスとなっています。大都市の中心部の地価上昇により賃貸収益率が悪化して投資マネーが引き気味となっているためです。

同じく大都市中心部の地価の上昇により「土地無し注文住宅客」の実需客が建てられなくなっているために、主要大都市の持家は軒並みマイナスとなっています。そのため東京都よりも埼玉県のほうが多くて、大阪府よりも兵庫県のほうが多いなど大都市周辺に流れているといえます。

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