投稿日:2015年4月15日
新築一戸建て分譲の首都圏において6000万円以上の契約は過去6ケ月で1692戸ありました。月平均で282戸なので従来よりはやや少ないといえます。都内の一等地での販売が多いのですが、その土地の価格が高騰しているので販売価格が1億円を超える見込みとなってお客様の見込み人数が少なくなってしまうので事業化しずらくなっているのです。
3月の6000万円以上の物件の販売された戸数は623戸ですが過去6ケ月の契約戸数の月平均は282戸ですから契約率は45%と言えて、新築一戸建ての全体平均契約率20%前後よりは良いと言えます。ただ、世田谷区は契約率30%と低迷していて、目黒区などが契約率100%と極端な差がついています。これは土地が高騰しているために新築一戸建ての土地を小さくして、販売価格を抑えるために建物を小さくすると、日当たりが悪くて、駐車場などが無かったり、小さな車しか入らなかったりする建物が増えているためです。しかし目黒区は元々そのようなものしかなかったので、お客様が交通利便性を優先して、日当たりなどを期待していないので今までどおりに売れているのです。しかし世田谷区は日本トップクラスの人気のある住宅地として、2階建てで日当たり良くて駐車場が使いやすいものを期待されています。それが世田谷区の現在販売中の土地の平均は95㎡で都会的な狭小3階建てが多くなっていて契約されなくなっているのです。
契約率が高いのが目黒区・品川区で100%近くで、低いのが世田谷区・大田区で30%割れとなっています。従来の人気立地が契約低迷でそれに代わり都心区が売れているようになっています。その意味で6000万円超えの新築一戸建ては大きく変わりつつあるといえます。
契約戸数だけで言うと、一番は世田谷区で、二番は杉並区で従来通りですが、三番目に練馬区が入ってきました。これは土地が高くなって販売価格が上がってきたためです。しかし石神井公園や大泉学園駅で徒歩10分以内で土地115㎡で建物105㎡と日当たりが良くて駐車場にミニバンが入る優良な物件が売れているためです。世田谷区や杉並区で優良物件が無くなってきたために、練馬区で探しいる人が増えたということです。
つまり従来は新築一戸建ての最高級価格帯は世田谷区と決まっていのですが、それが練馬区にとって変わられようとしています。