投稿日:2015年3月28日
今週の新築一戸建て分譲の首都圏の販売広告は3万6862戸ありました。2月末が3万3414戸なので+3448戸増えました。ただ前年同月は4万3435戸あったので前年同月に比べると大幅に減っています。販売平均価格は3524万円で2月末の3566万円から▼42万円下がっています。完成在庫の販売平均が3478万円と全体平均より安いのですが、その戸数が2万6730戸となり前月末より+3448戸増えたためです。
販売戸数の多いのが横浜市で3663戸あります。総戸数が10戸以上の分譲が60件あり総戸数が1000戸もあるためです。そして1戸・2戸分譲が600件もありこの販売戸数が900戸近くあるという、大型分譲と少棟分譲の二極化されています。全体の販売平均は4103万円と少し上がっています。最高値は大倉山3丁目で7980万円が販売されていて、次いで篠原東で7850万円あり港北区で8000万円近くの価格となっています。この港北区と青葉区で6000万円以上は70件あり価格の上昇が見られます。
次いで多いのがさいたま市で販売戸数が1624戸ありました。総戸数が10戸以上は40件で横浜と同じく1戸・2戸の少棟分譲が400件と多くなっています。全市の販売平均価格は3376万円と比較的に安くなっています。特に岩槻区の販売平均は2463万円と下げています。浦和区の平均が4233万円ですからなんと1770万円もの差があります。同一の市内でこれだけの差は珍しいといえます。京浜東北線と野田線の人気の差とはいえ大きすぎます。岩槻区の土地の平均が136㎡で浦和区が87㎡ですので土地の価格がいかに浦和区で上がっているかを表しています。ただその岩槻区で総戸数2戸以上は23件しかなくて10戸以上となると6件のみと少ないです。最大で総戸数67戸のグラファーレ慈恩寺があるのですがなにせ駅徒歩30分以上と遠すぎるのが路線の人気の薄さに加えて交通の便の悪さがあります。また土地は161㎡と大きいのですが建物が100㎡と超郊外型住宅としては小さいことがあります。そのため1980万円からと安いのですが人気は薄いです。逆に浦和区の京浜東北線の駅徒歩15分以内は平均価格4750万円でありながら契約は好調です。北浦和1丁目の10棟分譲は残り1戸となっています。ただ全体的にボリュームゾーンの価格帯がずれていて相場観ができずらい状況であるために販売戸数が増えています。