投稿日:2015年2月27日
国土交通省より2015年1月の住宅着工が発表されました。全体では6万7713戸で前年同月比▼13.0%と前年同月割れとなりました。これで2014年3月以降の11ケ月連続で前年同月割れとなりました。
持家が2万282戸で前年同月比▼18.7%とマイナス幅としては最大となりました。持家としては2014年2月以来の12ケ月連続で前年同月比割れとなりました。しかし12月の前年同月比▼29.3%、1月の前年同月比▼25.5%からは少し良くなっています。消費増税の反動減が少しづつ和らいできているともいえます。
貸家は2万6856戸で前年同月比▼10.3%となり昨年7月以来の7ケ月連続で前年同月比割れとなっています。それも今回の前年割れ局面で初めて前年2桁のマイナスと悪化しました。東京都が前年同月比▼29.6%で前年同月より▼1962戸減らしたのが主な要因です。金融緩和による投資マネーが一息ついてきたと言えます。
マンションは1万377戸で前年同月比▼13.1%で2ケ月連続での前年同月比割れとなりました。ただ前年同月が1万1941戸と多かったために前年マイナスが大きくなりましたが戸数としては1万戸超できています。ただマンションの着工戸数が100戸以上はわずか13県と少なくて、首都圏・近畿圏・中部圏以外では福岡県・沖縄県のみとなり地方はほとんど建設されていません。施工能力不足と建設原価の上昇で事業化されないためです。
そして新築一戸建て分譲の着工戸数は9511戸で前年同月比▼9.7%で昨年5月以降の9ケ月連続で前年同月比割れとなりました。特に1万戸割れは昨年2月以来という低迷となりました。特に近畿圏が前年同月比▼26.2%と大きく減っています。物価の値上げにより住宅にかける金額が減っているために契約が低迷しています。その中で神奈川県が前年同月比+12.0%で1386戸と着工が増えています。戸数としては東京都の1556戸に匹敵する大きな数字となりました。主に相模原市などが比較的に販売価格が安いためにパワービルダー中心に着工されているためです。