投稿日:2015年1月31日
今週の新築一戸建て分譲の首都圏の販売広告は3万5890戸で販売平均価格は3557万円でした。戸数としては昨年11月末が3万8774戸から▼2884戸減りました。前年同月比が4万4580戸と多かったので▼8690戸と減っています。販売平均価格は昨年11月末が3556万円でほぼ一緒になっています。
今月1月に新規販売となったのが3097戸あり今週末に販売されていたのが2270戸なので827戸契約となっています。契約率は26%と新規販売はまずまずの好調となっています。販売平均価格は3784万円なので全体平均価格から+228万円と高くなっています。
主なもので埼玉県比企郡滑川町の「グラファーレつきのわ39」が総戸数39戸が1980万円で新規販売されました。月の輪駅徒歩15分で1980万円ですから安いといえます。月の輪駅周辺は大型の住宅地開発されていて閑静な街並みで以前は4000万円以上で販売されていましたが、しばらく大型の新規販売は少なかったです。ただ最近は通勤には少し遠いということであまり人気はありませんでした。その代わりに工場勤務の人が多いために3台駐車場などが人気です。
そして現在は3月入居できる完成在庫が販売の中心になりますが、今週に販売されたのが2万4537戸で販売平均は3497万円でした。これらの当初販売価格は3658万円でしたので▼161万円値下げしています。さらに相対値引きが入る場合が多いので平均100万円とすると合計261万円となり値引き率は▼7%ということになります。
最大の販売戸数は千葉県市原市の総区画106戸が今週販売で54戸を2080万円となっています。完成が2014年6月なので建物完成して半年経っているといえます。京成千原線ちはら台駅徒歩30分とやや交通不便なためです。また千葉県印西市のバストゥーレコート印西牧の原・総区画数152戸が2014年4月完成で今週販売34戸を2280万円で販売されています。
このように大型現場で完成して販売戸数20戸以上の現場が22件あります。千葉県が10件で半分と多いです。次いで埼玉県が7件ありこの2件で全体の8割弱となっています。
そして完成在庫で目立つのが1棟残り現場です。合計で7848件もあります。これの区画数の平均が3.5戸ですから、3~4棟分譲で残り1戸となっている現場が多いことになります。これらは販売仲介の物件が多くてなかなか現場待機などがうまくいっていないことが多いために一戸残りとなっています。その現場の中で立地条件が悪いとか日当たりが悪いとかなどにより残ったのですが、それを補う間取りであったり、設備であったり、価格設定などされているのをうまく伝えられないのが販売長期化している要因です。