投稿日:2015年1月26日
新築一戸建て分譲の関東の今週の販売広告において総戸数20戸以上は230件・2029戸ありました。この大型分譲の販売平均価格は3350万円で全体の販売平均価格3584万円より▼234万円安くなっています。ただ県別にみると神奈川県が大きく安いのみで、その他の県は大型分譲の方が高くなっています。全般的に大型分譲の方が高いのは販売元が主にハウスメーカーなどブランドメーカーが多いためです。しかし神奈川県はパワービルダーなどビルダーが多いために安くなっています。URなどの大型土地開発が少ないためです。
20戸以上の大型分譲の県別にみると
東京都 41件・総区画3487・販売中戸数286戸・販売平均4566万(全体より+160万)
神奈川県 40件・総区画2365・販売中312戸・販売平均3469万(全体より▼292万)
埼玉県 42件・総区画3769・販売中433戸・販売平均3179万(全体より+128万)
千葉県 71件・総区画4436・販売中777戸・販売平均3004万(全体より+12万)
茨城県 19件・総区画1344・販売中96戸・販売平均2933万(全体より+650万)
栃木県 18件・総区画5285・販売中87戸・販売平均2834万(全体より+602万)
群馬県 6件・総区画131・販売中38戸・販売平均2172万(全体より▼4万)
総区画数でいうと栃木県が5285区画で千葉県を抑えて一番多いです。宇都宮市郊外の大型開発が多いためです。工業団地が多くてその近辺に住宅地団地開発がされているために総区画数としては多くなっています。そこにハウスメーカーなどの販売が多いために販売平均は2834万円と一般平均価格2232万円より+602万円も高くなっています。
販売中件数と販売中戸数ではやはり千葉県が多いです。件数で71件で総区画数4436で販売中戸数777戸と多いです。千葉ニュータウンなど大型の開発があるためです。しかし販売中戸数は実際よりも少なくて、期分け分を含めると現在販売中の倍はあるとみられます。
そして少ないのが群馬県です。件数で6件と同じくらいの市場規模の栃木県の1/3と少なくて、総区画は131と栃木県のなんと2%しかありません。URなどの大型開発が少なくて20戸くらいのパワービルダーの分譲のみとなっているためです。そのため販売平均が2172万円と安くて一般市場価格より▼4万円と安くなっています。群馬県住宅供給公社などの大型土地分譲でのハウスメーカーなどの新築一戸建て分譲が現在ほとんど販売されていないことがあげられます。
東京都は41件で総区画3487と意外とあります。ただほとんどが八王子などの開発です。しかしそれにしては販売平均が4566万円と高いです。ハウスメーカーなどが土地を60坪以上と大きくしているためです。しかし土地の平均で200㎡ありますが傾斜などがあると実質はそれよりも小さくなります。とするとやや高い価格といえます。