投稿日:2015年1月23日
新築一戸建ての販売が年間でもピークを迎えています。それは新築一戸建ての購入者で一番多いのが子供の学校の都合でキリがいい学期末の3月末に引越ししたいためです。それで、その3月末引越し可能物件の販売促進が多くなっています。これらは完成している物件が主になるので、値引きなども発生しています。完成物件の平均値引き率は5.5%です。しかしその建物が完成してからどのくらい経ったかによって値引き率は変わります。
その値引き率の状況をみると
・建物完成して1年以上経った物件 販売平均価格3328万円・平均値引率6.5%
・建物完成して半年以上経った物件 販売平均価格3450万円・平均値引率7.1%
・建物完成して半年以内の物件 販売平均価格3458万円・平均値引率5.1%
新築一戸建ての場合は建物完成して期間が長いほどに販売平均価格は下がっています。しかし建物完成して1年以上経った物件の平均値引き率が6.5%に対して建物完成して半年以上の物件のほうが値引き率が7.1%と高くなっています。これは建物完成して1年以上の物件の当初着工時期が2013年以前になるので、まだ建物原価が高騰していない時期なので販売当初の平均価格が3554万円で完成して半年以上の当初販売平均価格3704万円より安いためです。そのため建物の内容は変わらなくても当初販売価格が大きく違うので値引き率だけではお買い得は計算できないといことになります。
むしろ建物完成して半年以内の物件の当初販売価格が3629万円で完成して半年以上の当初価格3704万円より▼75万円安くなっています。これは部資材などの原価は上がっているのですが、土地を小さくしたり、立地条件を悪くしたりしての価格下落なのであまり良い安さとはいえません。ということは完成物件の時期別で見ると完成半年以内が一番損といえて、完成して築1年以上の物件が価格的に一番安いのでこれがお買い得といえます。ただ、完成して1年以上の物件は分譲地の中で何らかのデメリットのある物件なので、そこを気をつける必要があります。例えば、敷地延長で日当たりが悪いとか、交差点の角とか、リビングやバルコニーが他の住宅から丸見えなどがあります。それらのデメリットがあるために値下げとなっているので、その条件が気にならない人にとってはお買い得となります。そのデメリットが何で完成しても残って値下げとなったかを見極める必要があります。