投稿日:2014年12月20日
今週の首都圏の新築一戸建て分譲の販売広告は3万3934戸で平均価格は3546万円でした。先週が3万1695戸ですから+1969戸増えて、価格は+8万円上がりました。完成在庫が2万4189戸と先週の1万7947戸から+6242戸と大きく増えたためです。3月までに引渡しをするために広告を再開したものが多くなっています。ただ12月にはいってからの新規販売が1347戸で少ないです。販売平均価格は3742万円と全体平均より+196万円高くなっています。
12月の新規販売のほとんどが5区画以下で、6区画以上はわずか11件です。目立つのは、相模原市中央区で東栄住宅が8区画を2980万円、品川区西大井でオープンハウスが4980万円で7区画などは比較的に安いと言えます。ただ練馬区春日町の9区画が6280万円とか、横浜市港北区新吉田の12区画が4680万円などは少し高いと言えます。
新規販売の中で最高値は世田谷区深沢の3戸分譲の8680万円です。土地が127㎡で建物が108㎡と敷地制限のために大きくなっているからです。東京都内では大地震の時の烈火対策としての「木密」問題のために最低敷地制限が順次行われています。特に来年4月から多くの地域で導入されてきます。そのために世田谷などの高級住宅地はもとより、練馬区とか板橋区などの郊外住宅のエリアでも敷地が大きくなり、そのために販売価格も上がるといえます。現在でも練馬区の新規販売は平均4841万円で土地は95㎡となっています。これがさらに大きくなり100㎡を超えてきて販売価格は5000万円を超えると考えられます。横浜市の青葉区の新規販売の土地は平均で125㎡と大きいために価格は平均で5247万円と高いです。都内もこれに近づいてくるということです。