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新築一戸建ての完成物件の平均値引き額は▼314万円で平均値引き率は▼6%。

投稿日:2014年12月19日

首都圏の新築一戸建ての今週の販売物件広告は3万2099戸で販売平均価格は3539万円でした。この初版価格は3674万円でしたから平均値下げ額は▼135万円になります。そのほとんどを完成在庫がしめています。今週販売広告の完成在庫は1万8179戸で販売平均は3464万円です。その初版価格は3678万円でしたので値下げ額は▼314万円になります。率にして▼6%ということです。つまり完成すると6%引くというのが現在販売中の平均となります。

最大の値引き率はなんと▼44%です。横須賀市芦名の物件が当初価格が3180万円だったものが1780万円まで下げています。完成して4ケ月経っていて残り1棟であるために2000万円を切ったのですが、当初価格が少し高かったとも言えます。次いで値引き率43%が我孫子市であります。当初価格が2780万円なのが1580万円まで下げています。完成して6ケ月経ったために大きく値下げしています。これも残り1棟です。

このように値下げ率が大きい物件というのは、完成して6ケ月経っていて、残り1棟のたるに広告にお金がかけられなくて、このままでは完成して1年になってしまい「新築」でなくなってしまう恐れのある物件です。

そして値下げ額の最大はなんと▼1800万円です。国分寺市の物件で当初価格が7380万円であったのが5580万円まで値下げしました。これは土地が200㎡以上あって建物も140㎡と普通の人が買うには大きすぎる為に敬遠されてます。国立駅徒歩25分で人気の立地ですから5000万円を切ればお客様も着くと思われます。次いで三鷹市で▼1600万円引いている物件があります。当初価格5580万円であったのが現在は3980万円まで下げています。人気地ですから価格的には魅力的になったのですが建物が81㎡と小さいのが難点です。

このように値引き幅が大きいものは、人気立地で建物が標準のものよりずれているものといえます。一戸建ての場合は階段があるために10~15㎡くらいとられますので81㎡では実質66㎡となりファミリーとしては狭いといえます。一戸建てを買う人は家族数が3人もしくは4人ですから3LDKでもいいのですが建物面積は90㎡以上は必要となります。

つまり値引き率がおおきいとか値引き額が大きいからお買い得であるとは決していえません。希望の立地で欲しい間取りの物件は誰しも欲しいので少々高くても売れてしまいます。値下げする物件は何か難点があるのです。多くは建物が小さいといえるでしょう。そこを我慢できる人にとってはいいですが、我慢できずに買ってしまうと後で後悔することになります。

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