投稿日:2014年12月13日
今週の首都圏の新築一戸建ての販売広告は3万1695戸で11月末からは▼7164戸少なくなりました。完成済みで売りゆきが長期化しているものが販売広告をしなかったものが多くあります。販売平均価格は3538万円で11月末よりも▼18万円下げています。主に完成済み在庫が3394万円と11月末よりも▼63万円下げたのが影響しています。ただ建築中のものは販売平均価格3760万円と全体平均よりも+122万円上げています。建築原価の上昇によるものですが、それが完成してしまうと値下げとなり300万円超の値下げとなっていて契約価格に反映できていない状況になっています。
そのために1戸残りの物件が1万6942件あり全体の販売戸数の53%をも占めています。これの価格値下げと販売長期化と販売広告費の増大などが深刻な問題となってきています。
一番多いのが東京都で5025戸あります。その中では足立区が一番多くて368戸となっています。全体の販売戸数も一番多いので仕方ないですが、残一戸の総戸数が1084戸なので3戸分譲の1戸残りが゛多いといことになっています。次いで練馬区が339戸です。こちらは総戸数が638戸なので2戸分譲の1戸が残っているということで販売効率からすると足立区より悪いと言えます。また葛飾区は113戸ですが総戸数が242戸なのでこちらも2戸分譲で1戸残りという効率が悪くなっています。
2戸分譲や3戸分譲になるとどうしても1戸は敷地延長という区割りとなり日当たりが悪くなります。そのために安くしているのですが、どうしても選べるとなると道路に面していて日当たりがよくて使いかっての良い方を選択しがちですし、販売営業担当としては売りやすい方を先に売ってしまうという傾向が強いです。そのために今回のように急激に販売好調から販売不調への転換期は1戸残りが増えるのです。