投稿日:2014年11月22日
新築一戸建ての首都圏の今週の販売は4万564戸で先週より+5915戸も増えました。特に完成在庫が2万6912戸で先週より+5380戸と大きく増えました。販売を控えていたものが年間の販売のピークを迎えて広告し出したものです。販売平均価格は3550万円で先週+2万円でほぼ同じです。ただ完成在庫の販売平均が3458万円で先週よりも+30万円上がりました。比較的に高価格の物件の販売広告が増えたためです。
今週の新築一戸建て分譲の販売を県別にみると
・東京都 1万2348戸(先週+2014戸)・平均価格4393万円、完成在庫7817戸(63%)
・神奈川県 1万272戸(先週比+1737戸)・平均価格3713万円、完成在庫6676戸(65%)
・埼玉県 8926戸(先週比+1207戸)・平均価格3051万円、完成在庫6149戸(69%)
・千葉県 5643戸(先週比+669戸)・平均価格2953万円、完成在庫3964戸(70%)
東京都が先週から+2014戸と大きく増えました。神奈川県も+1737戸増えていて、この2つで+3751戸と大きく増えています。特に完成在庫が2万6912戸で先週は2万1532戸であったので+5380戸と大きく増えたのが要因です。全体戸数の66%が完成在庫となっていますが、先週が62%で、前年同週が61%ですから今週の完成在庫比率は急に大きくなったといえます。10月の完成が5984戸と多かったのが年末までに完売したいために販売広告されてきたのが要因です。
その内容を詳しくみると完成して10戸以上の販売がある物件が37件もあります。それらを総戸数からみると販売中戸数が80%を超えているので、契約されたものは15%くらいと低迷しています。10月完成は建築着工が今年の6月くらいで、土地の取得が春ぐらいですのでコストがたかくなったものです。その新規販売時の平均が3650万円で現在が3512万円ですのでここまで▼140万円の値下げとなっています。さらに完売までは更なる値下げで完成在庫の平均である3400万円まで下げるのと広告では表れない相対値引きが入ると思われます。
特に千葉県は販売戸数5643戸に対して完成在庫が3964戸・70%もあります。さらにその完成在庫3964戸の総戸数を計算すると1万2905戸もありますので、既に契約されたものもありますが、これから販売されるものもあり潜在販売戸数はまだまだあると言えます。