投稿日:2014年10月25日
新築一戸建て分譲の関東の今週の販売広告は4万2059戸ありました。9月末が4万3925戸ですので▼1866戸(▼4.2%)減りました。ただ昨年の10月末は3万6960戸で+5099戸(+13.8%)も多くなっています。販売平均価格は3559万で9月末は3553万ですから+6万円と少し上がりました。ただ昨年10月末は3571万円ですから▼12万円と下げています。完成在庫は2万7994戸で9月末の2万9098戸よりは減っています。ただ昨年10月末の2万2799戸よりは大きく増えています。完成在庫比率で言うと今年は67%で昨年は62%ですから増えているといえます。つまり完成在庫が増えているために販売平均価格が下がっているといえます。
特に販売単価の低い埼玉県が完成在庫比率70%と高く、千葉県も72%と高いために全体の完成在庫比率が高くなり販売平均価格も下がっているといえます。千葉県などは販売5838戸で少なくて完成在庫は4202戸と多いです。これは完成在庫物件の総戸数が1万3406戸ですので、その完成在庫の販売4202戸だけでなく潜在的戸数がさらにあるのです。それが販売としてだされていないために千葉県全体の販売戸数が5838戸で埼玉県9010戸に比べると少なくなっているのです。人口比からすると千葉県の販売戸数は7600戸になるので潜在販売戸数は1800戸ということになります。つまり千葉県は供給する物件は豊富にあるのですが、本来需要から顕在化した契約が少なくなっているために販売戸数が減っているということです。
そのために今週の販売戸数は9月末より減ってはいますが、潜在の販売戸数は減っていないといえます。需要の顕在化が悪いために契約が低迷していて販売が潜在化しているといえます。