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新築一戸建ての柏市は販売平均価格が下がっている。ボリュームゾーンが減り、低価格志向になっているため。

投稿日:2014年9月23日

今週の新築一戸建ての販売において、千葉県柏市は385戸で前年同月比+29%多くて、販売平均価格は2784万円で前年同月比▼199万円(▼6.7%)と大きく下げています。

販売平均価格が下げているのは完成在庫が266戸で全体の68%と多くて販売平均価格が2754万円と低いためです。現在建築中で来年以降の引き渡し物件の販売平均価格が3265万円なために、▼500万円もの差があります。

販売価格の最安値は柏市戸張の7棟分譲が1499万円ですが6月完成のために1500万円を切るまでに下げています。2000万円以下は23物件89戸あります。一番大きいのが柏市高田の36棟分譲が5月に完成したために1980万円に下げたのが2000万円以下の戸数を大きく増やしました。逆井駅徒歩9分で4棟分譲が1780万円となっていますが、これなどは交通便利でお買い得といえます。逆井駅から東京駅まで乗り換えは2回ありますが乗車時間はわずか44分です。

また柏市で一番人気は常磐線柏駅周辺ですが、現在販売中は26件32棟あり販売平均は3524万円です。一時期は4000万円を超えていたので安くなっているといえます。

4000万円以上は7件8棟ありますが、4000万円前半が無くて4500万円以上のみで、ほとんどが完成在庫となっています。最高値はあけぼの3丁目の大和ハウスの5560万円ですが、6月に完成済みの物件です。その他もほとんどが1棟売りで多棟分譲は2件のみです。

最安値は常盤台で1980万円があります。それも含めて3000万円以下は10件15棟ありますが、さすがに好調に推移していて完成在庫は6棟にすぎず、建築中が多くなっています。あけぼの3丁目で2780万円はお買い得といえます。

そしてボリュームゾーンの3000万円台が8件9棟しかありません。それもほとんどが1棟分譲です。土地価格が上がり、建築価格も上がってしまったために販売を見送っているとも言えます。柏駅徒歩20分以内の土地相場は60万円前後なので土地30坪とすると土地費用は1800万円で建築費用1300万円と経費・利益1000万円とすると販売価格は4100万円となってしまうために3000万円台の物件が減っているのです。

4000万円前半で多棟分譲で街づくりができていて、外観デザインのセンスの良いものができると売れるといえます。ただそれが無いのが現在の柏市の新築一戸建て分譲市場の欠点といえます。供給側の近視眼と買う側の価格志向がこうしているといえます。

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