投稿日:2014年8月27日
新築一戸建ての関東地方で今週に販売広告されたもので1990万円以下の物件は2628戸ありました。完成した物件が値下げをしたために物件数は増えています。
千葉県は764戸と多いです。野田市清水公園駅前の53棟分譲が来月に完成を迎えますが下値を1990万円にして37戸の販売となっています。また柏市高田では36棟分譲が1980万円からで29戸の販売となっているなど販売戸数10戸以上の物件が18件もあることが県別での最多となっている理由です。千葉県はもともと大型開発が多いために契約が低迷すると途端に完成在庫が増えて1990万円以上が増えやすい県と言えます。
埼玉県は646戸あります。川口市石神の83棟分譲が建物完成から一年を迎えたために下値を1940万円まで下げて34棟販売しています。また、川越市下老袋の38棟分譲が昨年末より建物完成が出ているために下値を1990万円に下げて21棟販売しています。このように下値が1990万円以下で10棟以上の販売が12件あるために戸数が多くなっています。こまように県南にも1990万円以下の物件が増えています。平地で大きな土地も多くて開発しやすい場所での販売が多くて、需要がついてきていないために完成となって価格が下げています。
そして三番目に群馬県が396戸で入ってきました。もともと群馬県は販売戸数では埼玉県の半分以下であるために完成在庫なども少なかったのですが、都心を中心とする土地価格の高騰により開発が郊外へ郊外へと移動していて群馬県での開発も増えてきていました。ただ需要は少ないので消費増税駆け込みで売れはしましたが4月以降は息切れで在庫が増えてきました。特に、リーブルガーデン館林16棟が1690万円から、リブルガーデン前橋下細井11棟(総戸数18戸)が1590万円からなど一建設やアーネストワンなどの物件が目立っています。
次に茨城県が350戸で四番目となりました。取手市の80棟分譲が1690万円からで販売戸数80戸となっていて売れていません。特に茨城県は4棟分譲などが多いのですが、それが一棟も売れずに完成して1790万円に下げるといったものが目立ちます。それらが8月完成や9月完成が多くなっていて、施工の遅れから今完成しているところです。これらは消費増税駆け込み需要には間に合わず、ただ開発は昨年からやっていたもので、ここまでの需要の減少が見込めていなかった物件といえます。
東京都は土地の価格の上昇が激しいために23区での1990万円以下の物件はなくなりました。あるのは八王子のバス便と青梅市の徒歩20分以上となります。ただ青梅市は一戸残りが6件あるだけなのでこれらが契約されると今後はなくなる可能性があります。土地価格の上昇に加えて建築費の上昇があるために1990万円以下の販売はできなくなるためです。