投稿日:2014年8月21日
広島市で記録的な豪雨による土砂崩れで住宅の被害と犠牲者が多数でています。それも広島市阿佐南区・北区といえば広島のベッドタウンともいえる住宅地で、多くの住宅が建っているところで起きました。がけ崩れは31ケ所に及ぶという多さで局所的な現象ではないということにおいて大変ショッキングな出来事といえます。
標高300メートルを超える山裾にある住宅は今後記録的豪雨がおきると土砂崩れが起きる可能性を考えなければいけないということです。今回の広島と似た住宅地は瀬戸内沿いに多いばかりでなく、神奈川県や千葉県でもあるように全国にあります。ただ今回の山の土壌が砂質が多かったために土砂崩れが起きたという見解があり、そうでない山は比較的に心配は薄いと言われていますが、似たような地形の住宅地に住んでいる人にとっては「不安」が掻き立てられいます。
すでに似た地形に住んでいる人は行政と地域が協力してがけ崩れの可能性の調査を早急に行い、問題があれば対策を検討する必要があるでしょう。従来の基準とは違い、短時間に1000ミリを超える記録的豪雨が日本全国どこで起きてもおかしくない前提条件に変える必要があります。
お金がたくさんかかることですが、生活の基本である住宅の安全性は国民の「生活権」にもかかわることであると思います。「危険」と判断されたら、がけ崩れ防止工事を行うのが主体ですが、できなければ住宅の移転が必要になります。今回の災害で1000人を超える人が被害にあわれて避難していますが、その方達の住居の確保を早急に行う必要があります。そのために多大な税金が投入されても仕方無いと思います。これがこれから全国的におこるとしたら事後対処よりも、予防処置のほうがコストが安いはずです。
それほど今回の災害は日本全国への影響がとても大きい災害でした。