投稿日:2014年8月20日
住宅ローン金利が安くなっています。住宅ローン金利の元となる長期国債(10年)の金利が0.511%となっています。超低金利相場に入って2年近くたちますがその中でも最安値水準となっているためです。
その長期国債金利の最近の動向をみてみると
昨年の12月には0.7%を超えていよいよ「超低金利相場」の終焉かと思われていました。アメリカの金融緩和の縮小によねるもので、量的緩和は縮小することを宣言しましたが、まだ金利は据え置くとの発表で、市場としては迷いの生ずるところでした。
それが年が明けて元に元戻して0.65%を割り、1月末には0.6%をも割り込みました。「超低金利相場」水準再び戻りました。
その後の3月から4月は0.6%を少し上回る水準での推移が続き、ある意味での安定した相場となっていました。消費増税の駆け込みと反動減により景気の失速があるのか、すぐもとに戻るのかを見極めていた時期です。
それが6月に入り0.6%を割り込んだ後は緩やかに下がり続けて、7月には0.55%をも割り込み、とうとう8月18日に0.511%と史上最低を更新しました。
これは日本の経済状態によるものではなく、ウクライナ問題や中東紛争による資金の安全資産への逃避として日本国債が消極的選択をされているためです。
この国際政治問題が続く限り日本国債の安全逃避は続き、長期国債金利は市場最低金利水準を続けるものと考えられます。
すると住宅ローン金利も史上最低水準を続けるみとになりそうです。
新築一戸建て分譲を買う時に住宅ローンを組みやすくなるということは良いことです。ただ変動金利で設定すると現在は1%以下と良いのですが、金利水準が通常相場の2%前後に戻した時は、支払負担金額がグッと大きくなり支払能力を超える場合も出てきますので、よくよく注意して住宅ローンを借りる必要があると思います。