投稿日:2014年8月12日
先週末の新築一戸建ての首都圏の販売広告の販売平均価格は3542万円でやや下がりました。6月末までの完成在庫が販売平均3542万円に下げたためです。ただ8月に新規販売された物件は販売平均価格3855万円と上がっています。つまり完成在庫の販売が9月末まで続くとすると10月以降は販売平均価格が上がると考えられます。ただ契約が低迷しているために次々と建物完成するために、それが値下げされて上値を抑えることもありますので単純に上がるとも言えません。
首都圏の新築一戸建てで最安値は茨城県鉾田市のリゾート平屋建ての完成在庫が649万円で出ています。ただ純粋な新築一戸建てとしては茨城県水戸市の1198万円があります。3月完成で常磐線の駅徒歩28分で建物102㎡・土地193㎡ですからスペック上では普通の物件です。ただ実質の最安値は1280万円から1390万円が多くなっています。埼玉県児玉郡美里町の1380万円とか埼玉県入間郡毛呂山町の1390万円とか茨城県龍ヶ崎市長山の9棟分譲が1380万円からと郊外で出てきています。そして1980万円以下は729戸まで増えてきました。主には都心駅より60分以上で駅徒歩30分以上と交通利便性が悪いのとスーパーが遠くて、小学校が遠いなどにより1980万円以下となっています。
逆に高いのは、東京都文京区の1億4600万円です。土地124㎡で建物152㎡と大きいのと文京区人気によるものです。文京区の販売平均価格は6931万円となっていて世田谷区の6118万円や杉並区5923万円よりも高くなっていて東京23区の住宅地としては最高価格となっています。次いで高いのが武蔵野市で6791万円となっています。吉祥寺人気などで住宅地としての人気の高さが23区以上となっています。
ただ東京23区の中で足立区はやや人気が薄いために販売平均価格は3472万円と最安値をつけています。昨年末までに完成した物件が販売平均価格2982万円と3000万円以下となっているためです。ただ7月・8月の新規販売の平均価格は4160万円と高くなっています。良好な物件はまずまず売れているのですが、売れていない物件は建物が90㎡以下となっていて間取りが使いずらいものとなっています。
首都圏の人気行政でみると埼玉県さいたま市浦和区は販売平均価格4471万円と高くなっています。京浜東北線で一本で東京駅まで40分以内で行けて、公立教育のレベルの高さが首都圏トップクラスであることが人気の要因です。
同じく首都圏トップクラスの人気である神奈川県横浜市青葉区の青葉台駅周辺は販売平均価格が5104万円と首都圏の郊外としてはトップクラスの高さとなっています。こちらも教育レベルの高さと自然の豊かさが人気の要因です。
ただ逆に人気が薄いと価格が大きく下がります。さいたま市浦和区からほど近い春日部市の野田線沿線の販売平均価格は2493万円まで下がっています。人気により2000万円もの差が出ています。それほど教育レベルは価格に影響があるといえます。