投稿日:2014年6月25日
新築一戸建ての販売価格が上昇していますが、東京都大田区の販売平均価格の推移をみると今年に入り上昇が急になったのがわかります。
・平成24年の9月以降はユーロ危機に加えて中国尖閣問題による輸出不況となり販売価格が下げていました。それが平成25年1月に4791万円となり、当面の底となりました。
・そこにアベノミクスの登場により円安となり輸出回復して株式市場も回復し始めて景気が回復し始めました。それに合わせて新築一戸建ての販売価格も反転をして平成25年の春は4850万円前後に戻しました。
・そして、異次元金融緩和による土地価格の上昇が加わり新築一戸建ての販売平均価格は突然跳ね上がり、平成25年6月に前月比+113万円上がり4957万円となりました。
その4950万円前後がその後平成25年12月まで6ケ月続きました。
・ただ、この間は円安による部資材の上昇と労務費の上昇を織り込めておらず、それらが設計原価に本格的に織り込まれてきた平成26年1月から販売平均価格は上昇を強めています。これには東京オリンピック決定による土地価格上昇期待による値上がりも含まれています。
・そして直近の平成26年5月の販売平均価格は5116万円と前月より少し下がりましたが、これは消費増税駆け込み需要目当てで売れ残ったものの値下げによるもので、イレギュラーともいえます。
そのため、今後は5200万円前後の相場に戻して、その相場がしばらく続くものと考えます。そして7月発表の路線価の上昇に伴い秋以降は再び上昇するものと思えます。
・そして中期的には東京オリンピック関連で羽田新線や品川開発などにより年2%以上の価格上昇が続くものと推測されます。