投稿日:2014年6月23日
新築一戸建て分譲の販売価格が上昇していますが、エリアによっては上がっていないところもあります。その中でも「穴場」としては浦安市になります。
現在の浦安市の販売平均価格は4488万円と安くなっています。前年同月が5220万円ですので▼734万円も安くなっています。ただ前年同月は土地が平均129㎡であったのが今年は81㎡まで▼48㎡・▼37%も小さくなっているためです。
しかし原価の内訳を計算してみると、今年の土地坪単価は70万円/坪で前年同月の60万円/坪と17%も上がっています。
これは土地価格の上昇分をそのままのせてしまうと販売価格が5500万円と+300万円上がってしまうため、これでは販売が苦戦すると考えて土地を小さくして販売価格を抑えた開発をしたためです。
そのため現在の浦安市で最安値となっている3980万円物件は土地が53㎡と小さくなつています。前年同月での一番小さいのが67㎡でしたから▼21%も小さくなっています。そして最多価格帯の4480万円では84㎡くらいが平均となっています。これは前年同月での最多価格帯4680万円では84㎡であるために、最多価格帯では土地が同じで価格が▼200万円下がっているといえます。
また前年同月では6000万円以上が7棟あったのが、現在は1件のみとなっています。
つまり販売価格の下落▼734万円・▼14%は
①高価格帯の6000万円以上の物件数が減った。
②最多価格帯が▼200万円下げた。
③低価格帯では土地が▼21%小さくなった。
という3点により下げているということです。
これは首都圏全体で価格が下げているエリアに共通のことと言えます。つまり土地坪単価は確かに上がっているために、土地を小さくしているのと、高価格帯の販売を減らしているということです。