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消費増税後の「買い急がない人」の需要動向と販売中物件がズレている。

投稿日:2014年5月19日

新築一戸建てで今週に販売広告された中で、完成している物件で販売戸数が10戸以上あるものが152件もあり総戸数は2226戸もありました。消費増税駆け込み需要が終了してからお客様の動きが鈍ってきています。

一番多いもので販売戸数が74戸もあります。埼玉県入間郡毛呂山町の物件ですが1290万円からと安いのですが交通の便が悪いために敬遠されています。そもそもとしてネット検索の時に東武越生線で検索する人は少ないために、その安さが知られていないこともあります。

また30戸以上の販売が6件あります。これらは東武野田線やJR成田線や北総線などあまり人気がなくて検索されずらい路線です。そのため売れ行きが鈍いです。ただ、実際に30戸以上販売している物件は6件にとどまらないので、路線の人気だけが売れ行きを左右しているとはいえないところがあります。

西武池袋線などは人気があるのですが新座市で24戸も販売されている物件があります。販売価格は2280万円からですので安いのですが、地盤が不安視されているため売れ行きが鈍いです。このように以前は交通の要素が大きかったのですが、それに加えて、地盤などの要素も加わりました。さらに、教育環境や商業なども影響します。そして、日当たりが良くて閑静な街が望まれています。

消費増税以前は駆け込み需要ということで、少々の悪条件も我慢して買っていましたが、今は時期的にあせる必要がないために、自分の望む条件の物件をじっくり探しているという状態です。そのために交通条件や地盤などの条件の悪い大型分譲は動きが鈍くなっています。

また板橋区で3580万円と安い15棟分譲は建物面積が79㎡と小さいために人気が鈍くなっています。5帖以下の部屋があり「間取りが悪い」と敬遠されているためです。さらに収納も少ないと敬遠されます。最近は建築コスト高のために間取りを小さくしているのですが、それがお客様に見透かされています。やはり、つかいずらくて、日当たりが悪いのは一生の買い物としては敬遠したくなるのは人情といえます。

消費増税後の新築一戸建ての売れ筋は変わってきているのですが、それに対応できていない完成在庫の販売が苦戦しています。また、これから販売されてくるものは更に小さく、設備のグレードを下げたりしているものも多いためにお客様の要望とギャップがある物件は「買い急がない人」からは敬遠されていくと言えます。

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