投稿日:2014年5月12日
ゴールデンウィークの新築一戸建ての集客はいまいちで終わりました。消費増税駆け込みで多くのお客様が購入してしまったことと、ゴルーデンウィークの天気がまずまずであったために近場の行楽に出かけてしまった家族が多かったためです。青いネモフィラが美しい茨城県のひたち海浜公園などは駐車場に入るのに1時間半で入場の列に1時間待ちとなるほどの人気でした。
そのためゴールデンウィーク明けの新築一戸建ての首都圏の販売広告は3万9098戸と比較的に多くなっています。今週に販売広告していない物件もあるために、全体では5万戸近い多さとなります。
販売平均価格は3605万円であまり動いてはいないですが、完成物件の平均は3508万円と100万円安くなっています。6月・7月に完成予定の物件の平均価格が3680万円なので、それからすると約200万円安くなっていると言えます。完成物件の場合はさらにそこから相対値引きが発生する場合があるので完成前物件と比べると300万円以上は安いと言えます。
この完成している物件は5月10日現在で約2万戸販売されています。3月では2万8000戸ありましたので、3月・4月で約8000戸が売れたとになります。通常では1ケ月4000戸というのは多いのですが、ただ消費増税というタイミングで残が2万戸となるともう少し契約が伸びて欲しかったところでしょう。
そして5月に入っての新規販売は39件61戸ありました。平均販売価格は4127万円と販売平均3605万円よりも+600万円高くなっています。やはり建築コスト高と土地価格の上昇が販売価格を押し上げています。約14%の上昇ですから、いわゆる「新価格」と「新々価格」の中間くらいと言えます。その新規販売物件の均土地㎡は111㎡なので販売平均の128㎡より▼13%小さくなっています。その土地の縮小を含めると価格上昇率は+32%となり完全に「新々価格」になっていると言えます。
その新規販売の中で都心ターミナル駅から40分以内で駅徒歩10分以内で4000万円以下となるとわずか10件となります。
一番安いのが稲城市矢野口の京王よみうりランド駅徒歩7分の2780万円です。ただ土地が78㎡で建物が62㎡と小さいのが難点です。ファミリー需要としては建物が小さすぎます。それで、建物が90㎡以上の物件となると4物件に絞られます。一つは、所沢市小手指の3580万円。そして、相模原市緑区の橋本駅徒歩9分で3730万円と、北区田端の田端駅徒歩8分の3780万円。最後に、ふじみ野市の上福岡駅徒歩9分で3780万円です。
このように都心ターミナル駅から40分以内で駅徒歩10分以内で4000万円以内で建物が90㎡以上となると埼玉県の西部の東武東上線沿線が多くなります。これは東武東上線が東横線直結したので利便性が高まり、今注目されている路線でもあります。それからすると2014年初夏のトレンドは東武東上線沿線であるとも言えます。