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新築一戸建ての首都圏の2013年度の契約分析。土地が上がっている。

投稿日:2014年5月7日

新築一戸建て分譲の首都圏の2013年度(2013年4月から2014年3月)の契約戸数は7万戸を超えて大いに盛り上がりました。ただ契約平均価格は3710万円と前年度より上がりました。土地の原価が推計で71万円となり通常の60万円前後から上がったためです。そのため販売価格の上昇を防ぐために土地が少し小さくなり、建物も小さくなりました。

新築一戸建て分譲の首都圏において最寄駅から徒歩30分の契約を集計してみると

首都圏全体の契約戸数は7万6843戸で住宅着工の分譲戸建の6万3043戸よりも+1万3800戸多くなっています。これは総戸数の中で新築一戸建て分譲が数戸あり、それで広告して集客したのですが、契約好調でそれ以外の「建築条件付き土地分譲」も契約してしまったためです。そのため建築確認申請においては「持家(注文住宅)」として出されてるものが多くありました。そのため契約戸数が着工戸数より多くなっています。

特に東京都は2万8222戸と大きな戸数契約ができています。平均価格が4401万円と高くなっています。23区はさらに高くて4790万円となっています。土地価格が計算坪単価で144万円と高くなったためです。そのため土地の平均は77.9㎡と80㎡を割り小さくなりました。

そして横浜市が1万4576戸と大きく伸びました。契約平均価格は3910万円となんとか抑えているのですが、土地が99.2㎡で100㎡を切りました。また建物も97.6㎡と少し小さくしています。これは土地坪単価が81万円と上がったのですが、販売価格は上げたくないためにこうなったものです。

しかし千葉県は契約戸数9370戸と1万戸を割れて不振でした。これは注文住宅の盛り上がりがあったために、千葉ニユータウンなどの大型土地分譲で注文住宅の契約が好調であっために、新築一戸建て分譲を圧迫したものです。千葉県の土地の平均が129㎡と大きいのは大型土地分譲での150㎡以上区画における新築一戸建て分譲などが多かったためです。ただ、その他エリアが確認申請上では注文住宅に分類されるものが2割くらい上乗せされているとしたら、埼玉県などは1万9035戸が実質は1万5000戸前後となり千葉県との比率は1.6倍となり通常の1.4倍から少し多い程度といえます。

これらからすると、現在の土地相場観は、郊外大型分譲地が坪40万円強で、武蔵野線・横浜線内外が坪70万円強となり、23区は坪140万円という価格感となっています。

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