投稿日:2014年5月1日
新築一戸建ての4月の新規販売戸数は9316戸で前月よりは▼1413戸減りましたが、前年同月比では+1289戸・+16%増えました。職人不足や部資材の値上がりによる設計変更や2月の大雪などでの現場対応に追われて業務が遅れてしまい、本来は1月には新規販売したかったものが大幅に遅れて4月になってしまったためです。
月毎の新規販売の戸数をみてみると
消費増税駆け込み目当ての新規販売増加は11月に1万戸超えでピークとなりました。ただ12月から2月にかけては9000戸を割れる状態となり平均で8500戸と11月からは1500戸も減っています。本来ならば11月から1月までの3ケ月間で1万戸超の新規販売となり消費増税駆け込み目当てする予定が3月と4月にズレ込んでしまったのです。
予定では11月が1万500戸超えと同じ状態が1月まで続けるため土地仕入も行いましたので、12月は8981戸ですから▼1500戸不足で、1月は7613戸ですから▼3000戸と2ケ月合計で4500戸の遅れとなりました。そして2月は通常の9000戸前後でしたが、3月・4月は2ケ月平均で1万戸と通常よりも+2000戸くらい多くて12月・1月からの遅れ分が一気に出た数数字となっています。
そのため消費増税駆け込み需要に間に合わずに新規販売が売れずに在庫となってしまっています。それで販売中戸数は3月に6万4830戸と前年同月比よりも+1万4000戸・+27.6%と大幅に増えてしまっています。さらに4月には前年同月比1万9014戸・+43%と4月にしては異例の多さとなってしまっています。
消費増税駆け込み需要目当てに土地の仕入を昨年始めから大量に行いだして、順調に進んだのですが、それを秋口に新規販売するはずが遅れが出てしまい3ケ月ズレたのが致命的になり、消費増税を迎えてしまい消費マインドが冷え込んで売れ行きが止まり、大量在庫となってしまっているという状態です。