投稿日:2014年4月28日
新築一戸建ての今週の販売戸数は4万2282戸と多くなりました。ゴールデンウィークを迎えて販売が活発になっています。ただ消費増税駆け込み需要目当ての完成在庫が2万6253戸で販売全体の62%もあり、ある意味では「売れ残り」が6割もあることになり、本当の売り出しは4割の1万6000戸くらいしか無いともいえます。
そして消費増税後の4月に新規販売されたものは1142戸でした。販売総戸数が1356戸ですから契約率は15.8%とやはり低くなっています。昨年の夏ごろは新規販売の当月契約は好不調基準の25%を超えて30%以上と好調であったのが、半分の15%ですのでやはりお客様の動きは鈍いと言えます。
ただそれは4月の新規販売の平均価格が3769万円となっていて、全体の販売平均価格の3613万円よりも+4.3%・+156万円と上がっているために、割高感が漂っていることもあります。2013年12月以前に完成した物件の販売平均価格が3493万円ですから、単純計算では+7.9%・+276万円も高くなってしまっていることも割高感を醸し出す原因です。
この2013年12月以前に完成した物件では一時は消えた1980万円が東京都内で現れました。八王子で1830万円されるなど、東京市部で8戸販売されています。いずれも青梅線や八高線など新宿から1時間以上かかる駅となっているためですが、土地は平均で108㎡と広くて建物も89㎡とまずまずの大きさです。お父さんが通勤時間を我慢すれば、郊外で新築一戸建てが買えるのです。また、1980万円物件は当面は最後となるので貴重であるともいえます。
逆に1億円を超える物件が23戸あります。最高は千代田区平河町の2億円です。これは土地は67㎡しかないのですが、容積率があるために建物は242㎡もある賃貸併用4階建てになっています。次いで南麻布の1億8500万円、そして南青山の1億6800万円と東京都心の超一等地が販売されています。ただ、全体としてはやはり世田谷区が一番多くなっています。そして憧れの田園調布は1億480万円で販売されています。
この田園調布で言うと一番多いのが9980万円なので、やはり少し価格が上がっていると言えます。世田谷区全体で平均価格は6249万円ですから微上昇なのですが、これは土地が少し小さくなっているためです。田園調布は敷地制限があるために土地の価格上昇が素直に跳ね返る立地といえます。
また人気の吉祥寺駅周辺も平均価格7736万円となり、土地が100㎡を超えると平均で8640万円と高くなっています。ただ吉祥寺駅徒歩11分で土地66㎡ながら6380万円と比較的に買いやすい値段もあります。このナンバワーン人気立地で6380万円は土地が小さいとはいえお買い得ともいえます。