投稿日:2014年4月21日
新築一戸建ての首都圏の今週の販売広告された物件は3万9063戸あり、平均販売価格は3604万円でした。先週比では戸数で+1779戸・+4.8%増えました。価格はほぼ同じとなっています。
その中で完成している物件は2万5408戸あり販売中戸数3万9063戸の65%と多くなっています。これは先週よりも増えていますので、契約は少なかったのですが、完成した物件が増えたということです。
その完成物件の内訳を見てみると、昨年末までに完成したものが6578戸と少なくなってきているのですが、今年の1月~3月に完成したものが1万2341戸と完成の中の半分を占めています。これは本来は消費税増税駆け込み需要のためのものであったので、3月までに契約して引き渡ししなければいけなかったものが売れ残ったといえます。そのため平均価格が3524万円となっていて4月完成予定物件の平均3615万円よりも89万円安くなっています。
そしてその4月完成予定は6489戸と多くあります。これは本来なら3月までに完成させたかっものが、職人不足による工期が延びて間に合わなかったものです。
5月の完成予定が4411戸で、6月が2914戸で、7月が2609戸ですから、通常の4500戸平均からすると約2000戸多いと言えます。これが3月からの伸びた分になります。
となると消費税増税駆け込み需要目当てで売れ残ったものは1万2341戸+2000戸で約1万5000戸となります。通常の月の契約が4500戸くらいですから3ケ月分が繰り越されたということになります。
ただ6月完成予定の平均価格が3714万円ですから、完成在庫の平均価格3532万円は▼182万円安いと言えます。
立地条件を少し緩めればお買い得物件が販売されていると言えます。