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新築一戸建て分譲の4月の新規販売では1980万円がなくなった。ただ1億円以上もなかった。

投稿日:2014年4月16日

新築一戸建ての4月新規販売の平均価格は上昇していて、1980万円以下の販売物件が無くなりました。3月は数件あったのですが、消費増税のタイミングに合わせてコストアップ分を転嫁したために1980万円以下の新規販売がゼロとなりました。

最低価格が2180万円で埼玉県日高市の物件と東京都あきるの市の物件の2件のみとなりました。いずれも土地は大きいのですが交通利便性が悪いために安くなっています。

そして2480万円以下もわずか10件のみと少なかったです。いずれも人気の薄い路線で駅徒歩20分以上と交通利便性が悪いものとなっています。それでも2480万円なので昨年までであれば1980万円であったものが価格が上昇しています。これらは土地の価格というより建物コストの上昇が販売価格を押し上げたといえます。

かといって最高価格が上がったかというと1億円超えはゼロ件で最高価格は9800万円にとどまりました。目黒区南なので閑静な街並みである上に教育環境も良いと評判のところです。ただそれでも1億円を超えると一般の人では買えないために価格が抑えられています。土地が84㎡と元の土地を2区画に割って分譲されたものです。もとのままの50坪では販売価格が2億円を超えてしまうために新築一戸建ての実需として買う人はいないためです。そのため1億円以上で販売しようと思う業者かいなくなったということです。

同じく8000万円超えも田園調布の2件のみと少なくなっています。新築一戸建てに8000万円以上払うとしたら、震災による地盤の被害や火災の被害のリスクがあるために躊躇してしまうためです。マンションの8000万円以上ですと、ほとんどが免震で地盤対策は万全で、防災対策も万全なものになっています。それと比較するとなかなか新築一戸建てが買いずらいということです。

そして5000万円以上も42件となっています。この価格帯だと世田谷区や杉並区など人気地が入ってくるのですが、少なくなっています。

新築一戸建ての新規販売価格が上がっているのですが、一般消費者が買える値段でないといけないために、3000万円から4000万円台が多くなってきていて、下は2580万円で、上は4980万円となってきています。郊外で交通利便性の悪いものが3000万円以下で、良いものは3000万円台で、都内が3000万円後半で、立地が良いもので4000万円台という相場感になりつつあります。

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