投稿日:2014年3月26日
新築一戸建て分譲で関東において今週に販売広告されているものは全部で5万3353戸もあります。同じ物件を違う仲介会社が広告出稿しているものも含まれますので実質の戸数は少なくなりますが、それにしても直近の最大戸数となりました。特に消費増税前の駆け込み需要目当てのすでに完成しているものは3万5755戸となり、これも直近の最大戸数となりました。これらが、もう引き渡しはできないものなので4月以降に持ち越されることになります。ですので消費増税後の4月1日からの新年度のスタートは大きな戸数で始まることになります。昨年が2万587戸だったので、実に+73%・+1万5168戸も増えています。
さらに、この戸数には大型分譲の古い期の残が含まれていないために、さらに多いといえます。そして、完成ではないですが大型分譲の未着工分を含めると、また増えることになり6万戸を超えるのは確実です。
その中で、売れ筋は少なくなっています。2014年9月から2015年3月までの完成予定の物件は3月に新規販売されたものが多いのですが、販売総戸数605戸で販売中戸数は401戸と200戸売れたことになります。となると1ケ月で33%も売れたという売れ筋となります。その平均販売価格は4343万円で全体販売平均の3579万円より+21%・+764万円高くなっています。
それらで総戸数の多い上位20件をみると東京都が14件で多くなっています。大田区4件、江東区4件一番多くて、23区人気は続いています。ただ一番多いのが総戸数3戸というものです。これはもともと中古住宅として土地が50坪くらいあったものを解体して、3区画に分けて販売したものです。そのため土地は50㎡前後と小さくなっています。ただ人気立地が多いために売れています。
その意味で2014年の新築一戸建てのトレンドの一つとしては、都内23区で土地50㎡前後で建物90㎡超えで価格は5000万円超えとなります。価格は高いのですが、平均で駅徒歩8分と近くて山手線のターミナル駅まで20分以内がほとんどと交通利便性はとても高いものばかりです。景気が良くなり、株式市場の上昇などで家計金融資産は過去最高となりましたので、高額の新築一戸建てを買う層が増えているといえます。