投稿日:2014年3月21日
日本損害保険協会は2月の大雪の損害受付件数が24万件を超えたと発表しました。
雪の重みでカーポートが倒壊したり、倉庫の屋根が落ちたり、そのため車に被害が出たりしたものです。地域では埼玉県が5.7万件や東京都が4.9万件など多く、雪害としては過去最多となっているとのことです。
ただ、これらは損害保険や車両保険に加入しているもののカウント件数で、損害保険に入っていないものは、この数倍になると考えられます。
また保険に入っていても、屋根が少し傾いただけとか屋根のパネルが割れただけとか、車に少し傷がついただけで保険の適用にならないため連絡していないものなどもかなりの数になります。
それらを合わせると、24万件の4倍を超えるのは確実で、今回の雪害は100万件を超えるという途方もないものでした。
そして一件あたりの損害額が最低で20万円くらいで、平均で50万円くらいとすると、今回の損害額は最低で2000億円で、推計で5000億円となります。
つまり今回の大雪は民間の住宅で5000億円もの損害を出したという、数十年振りのものであったのは確かです。
私の家でもカーポート1台倒壊でもう1台が大きく傾き、その下にあった2台の車にヘコミなどの損害がでました。いずれも損害保険の対象とはならず、自費となります。カーポート2台の設置金額が80万円で、車を直す見積もりをとったら100万円となりましので、私の家の損害額は180万円となります。ただ、これはどこの統計にも無い数字で、実際の出費としては、まだ車の大きなヘコミを直した10万円のみです。直すのに大きな金額であるのと業者が忙しくてなかなかやってくれないことなどもあります。倒壊したカーポートは自分が解体して、処分しましたが、まだ新規の発注はしていません。車の屋根のたくさんのキズ・凹みは、もうあきらめです。
このように損害保険協会ではつかめないものがたくさんありますので、今回の大雪の損害額5000億円というのは世間一般としてはつかみずらいものとなっていて、農業被害に政府は注力するばかりで、個人の損害の大きさはほうっておかれる事態となっています。
これは個人が「バカを見た」という結果になっているので、今後のカーポートなどのエクステリアへの出費は慎重にならざるをえなくて、長期的にはカーポートの市場規模を縮める結果になります。
エクステリア企業はその辺を考えないと、短期的には保険がきくものの発注が増えて喜んでいますが、長期的には大きなダメージを残したことに気がつかないままとなります。