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2013年・全国メディア接触・評価調査結果について

投稿日:2014年3月20日

日本新聞協会が「2013年・全国メディア接触・評価調査」を発表しました。新聞メディアは以前として接触が83.6%となんとか高いレベルを維持していますが、40歳以下は急激に下がっていて、今後下がるでしょう。また、その接触理由であるニュースを知りたいにおいてインターネットに迅速性・情報量で負けていることも、今後響いてくるでしょう。

■各メディアの接触状況

・新聞を読んでいる人 83.6%、雑誌を読んでいる人 68.2%

・テレビを見ている人 98.0%、ラジオを聞いている人 52.4%

・インターネットを利用している人 66.8%

■各メディアの広告接触状況

・新聞広告を読んでいる人 74.7%、雑誌広告を読んでいる人 53.9%

・テレビCMを見ている人 88.6%、ラジオCMを聞いている人 40.9%

・インターネット広告を見ている人 38.0%、モバイル 30.6%

年代別にみるとインターネット広告への接触は20歳代で60%を超えますが60歳を超えると20%以下となり、モバイルに至っては10%以下となっています。逆に新聞広告は40歳を超えると80%を超えていきます。この2つは年代によって大きく差異があります。唯一テレビCMだけは全年代に渡って接触率が80%を超えています。

■各メディアの印象・評価

・新聞  社会に対する影響力がある 45.4%、知的である 42.9%、安心できる 36.1%

・雑誌 話のネタになる 25.5%、楽しい 24.4%、親しみやすい 20.8%

・インターネット検索サイト 情報が早い26.2%、情報量が多い26.2%

■各メディアの広告の印象・評価

・新聞広告 情報が信頼できる 40.2%、地域や地元の情報が多い 36.9%、企業の姿勢や考え方が伝わってくる 29.2%

・雑誌広告 新しい商品やサービスを知ることができる 11.5%、商品やサービスの内容を詳しく知ることができる 11.1%

・インターネット広告 知りたい情報が必要十分に得られる 29.9%、必要な情報を改めて確認できる 29.4%、他の商品やサービスと比較ができる 29.4%

新聞は「情報が信頼できる」が一番のポイントです。ただインターネットの「知りたい情報が必要十分に得られる」と「必要な情報」「他の商品やサービスと比較できる」が欠けています。つまり、しっかりとした情報発信はできているが、一方通行で「必要で無い情報」を比較していないということになります。逆にインターネット広告は「情報の信頼性」が欠如しているために、ある意味では広告として致命的な欠点といえます。

■新聞を読む理由

①世の中の動きを知りたいから 57.3%

②テレビ欄が見たいから 29.7%

③仕事で必要になったから 13.7%

■インターネット利用状況

①検索サイトのニュースを読む 81.2%

②動画共有サイトを見る 63.2%

③口コミサイト・比較サイトを見る 59.3%

新聞もインターネットも一番の理由はニュースを知りたいに変わりありません。そしてニュースソースが同じとなると、迅速性や検索性・情報量から今後はインターネットに軍配が上がると思えます。となると新聞を読む動機は「テレビ欄を見る」だけになってしまい、毎月数千円のお金を払う価値がなくなるでしょう。

そしてインターネットの利用状況で「口コミ・比較サイト」とあるのが特徴的で、やはり「他人評価・比較」がネットの最大の魅力となっています。

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