投稿日:2014年3月4日
新築一戸建て分譲の2月の新規販売は1万3061戸で前年同月比+18.5%と増えました。平成25年6月から12月の半年間の平均1万2678戸でしたので、その平均に近いといえて、この消費増税駆け込み販売並みの多い新規販売がされました。
昨年の1月から5月の新規販売は平均1万1000戸であったのが、6月以降の12月までは平均1万2678戸と増えました。消費増税駆け込み需要目当ての新規販売でした。それが平成26年1月に1万600戸と少なくなり消費増税駆け込み需要目当ての新規販売のピークは終了したように見えましたが、2月に再び増えました。
これは、新築一戸建て分譲の完成売りによるものです。多くは「青田売り」と称されるように、建築確認申請が下りると同時に販売広告が開始されるので、現場はまだ着工していない状態のものが多いのですが、高額物件などは完成を待って販売するものもあります。これは、高額物件となると、実際の現物をみないとその質感が実感できないために契約がしずらいためです。
これらと、「青田売り」で販売したが契約が悪いと、一旦販売を止めて完成を待ってから新たに「新規販売」するものがあります。完成しないとその物件の良さが理解されずらいと考えたものです。これが2月の新規販売を押し上げました。
その意味ではすでに一回販売されているので、純粋には新規販売ではないのですが、広告でみると区別がつけずらいものです。そのため住宅着工戸数よりも少し多くなっています。
つまり2月の新規販売は3月末の消費増税駆け込み目当てのものがあり、それが戸数を増やしたといえます。