投稿日:2014年2月28日
2014年1月の新設住宅着工が国土交通省より発表されました。全体戸数は7万7843戸で前年比+12.3%と伸びました。2013年11月以降3ケ月連続で前年比プラス二桁の伸びと好調です。貸家とマンションが大きく伸びました。
業態別に見ると
持家は前年同月比+5.9%の伸びですが2013年12月までの10ケ月連続の二桁の伸びは途切れました。消費増税駆け込みの着工のピークが終わったといえます。ただ東北6県が復興需要で前年同月比+14.4%と増やしているなどで全国的に前年割れは逃れました。
貸家は前年同月比+21.5%で2013年12月に続いて前年同月比20%以上の伸びと絶好調です。金融緩和による不動産投資熱の高まりによるものです。そのため東京が前年同月比+66.3%と大きく増やしています。
マンションは前年同月比+18.6%と前月までの3ケ月連続の前年同月割れから回復しました。職人不足や建設費用の高まりにより設計の見直しなどによる着工遅れからずれ込んで1月に増えたものです。ただ2013年10月から2014年1月の4ケ月でみると平均は9800戸で前年同期比の平均1万500戸からは▼6.7%少なくなっています。やはり職人不足と建設コスト向上による企画・設計・着工の遅れは続いています。
分譲一戸建ては1万858戸で前年同月比+5.8%で、7ケ月連続の1万戸超えとなりました。また、戸数の1万800戸超えも直近の1年では最大の戸数となっていて、消費増税の駆け込み着工のピークが過ぎても、まだまだ着工意欲が高いことが見て取れます。
また東北六県は6952戸で前年同月比+33.7%と復興需要で大きく増えています。特に戸数は震災以降で最大戸数となりました。持家の増加と共に貸家も3600戸で前年同月比+100%と倍増しています。復興需要に不動産投資熱が加わっているといえます。そのため宮城県の貸家が1592戸で前年同月比+221%で前年同月の3倍となりました。