投稿日:2014年2月25日
土地の価格が上昇しています。
首都圏の住宅宅地の代表として練馬区の住宅地の成約価格の2月は142万円/坪で直近の最高価格となりました。アベノミクス開始以来、価格は上昇傾向にありましたが昨年10月に坪138万円と急騰してとうとう2月には142万円まで上げました。
練馬区は一戸建て住宅の多い土地で路線が複数あり全般的に似たような相場感のエリアです。その練馬区の住宅地で100㎡から200㎡の成約坪単価を月ごとに集計した動きをみてみみると
アベノミクス以前は坪100万円前後で推移したのが、平成24年12月に坪126万円と急騰しました。阿部政権誕生により金融緩和期待と景気向上期待が合わさり、土地の価格の先行き上昇期待が出たためです。
それが1月には落ち着き阿部政権以前の相場である坪105万円に戻りましたが、2月に日銀・黒田総裁就任で異次元金融緩和を発表してからじりじりと上げていき5月に119万円まで上げました。ここてまではまだ実際の金融緩和の効果というより期待相場といったところでした。
それが7月103万円・8月93万円と下げました。期待で上昇したことと、東京オリンピックの決定待ちということで、資金がとまってしまったために突然エアポケットとなり実需価格まで下降しました。
それが9月の東京オリンピック決定を受けて、2020年まで東京の土地価格は上がるという期待が膨らみ10月には138万円と高値をつけました。
ところが施工能力不足や東京オリンピック関連施設の限定的なことに鑑みて、本当に住宅地は上がるのかという迷いが出て12月はまたまたエアポケットに入り込み実需価格の97万円まで下落しました。
そして平成26年となり、消費増税駆け込み契約が非常に多くされたために良い立地の土地が少なくなってきたために、再び買い意欲が高まり2月には142万円と直近の高値をつけました。
2013年の年平均は坪113万円であったのが、2014年1・2月は130万円と上がっていて、練馬区の住宅地は坪130万円相場に入ったといえます。このままいくと2014年は前年比+15%の価格上昇となる見込みです。