投稿日:2014年2月18日
2月14日未明の雪は首都圏では45年振りという多さで積雪は40センチを超える地域が続出しました。そのためカーポートがかなり多く倒壊しています。そのため車の屋根などが凹んでしまった事例が出ています。
通常のカーポートは積雪20センチまでが免責事項となっていて、それ以上で倒壊した場合はメーカーに責任は無いそうです。今回は45年振りの40センチ超えの積雪ですから、この45年間で建てられたカーポートの相当数がなんらかの被害をこうむっていることになります。
この45年間に首都圏で建てられた一戸建ては500万戸を超えます。その2割以上がカーポートを設置していますので100万戸はあるということになります。その3割が被害が出たとすると30万件を超える被害ということで、ものすごい数となります。
実は私の家のカーポートも倒壊しました。太い柱を使ったものなのですが、その柱が曲がり、傾いて住宅の壁にぶつかってとまり、屋根部分が割れました。私は住宅のプロなので気をつけていたのですが、「まさか」です。積雪でカーポートが壊れるのは考えていませんでした。45年振りの積雪なので仕方無いかもしれませんが、日本の中の豪雪地帯ではこのくらい当たり前なので、もっと真剣にその地方の住宅設備について考えていればよかったと思います。プロの私でこのレベルですから、一般の方は「晴天の霹靂」でしょう。首都圏で「20センチ以上の積雪には耐えません」と話ている住宅企業や設備企業やリフォーム企業は少なくて、その話してもお客様の側は聞き流しているでしょう。
これが地球温暖化の影響かどうかわかりませんが、昨年起きた竜巻といい、最近50年間では無かった自然現象が住宅に被害を及ぼす事例が相次いでいます。首都圏でも強風50メートルに耐える住宅性能や、積雪50センチに耐える住宅性能が求められるとしたら建築基準法の見直しが必要になるのかもしれません。今回のように30万件以上の被害となると見直しは仕方ないですが、コストの上昇は避けられません。痛し痒しというところです。