投稿日:2014年1月27日
国土交通省が12月の建設労働需給調査結果を発表しましたが、建設8職種全体で不足率は2.5%となり前月の2.1%より悪化しました。特に東京オリンピックが決定した関東が不足率3.6%で前月1.7%より▼1.9%も悪化しました。
■建設8業種の過不足率は
・型わく工(土木) 3.4% (前月5.0%なので1.6%改善した)
・型わく工(建築) 4.0% (前月3.5%なので0.5%悪化した)
・左官 1.2% (前月0.7%なので0.5%悪化した)
・とび工 4.1% (前月2.2%なので1.9%悪化した)
・鉄筋工(土木) 1.7% (前月5.8%なので4.1%改善した)
・鉄筋工(建築) 3.8% (前月3.9%なので0.1%改善した)
・電工 1.0% (前月0.5%なので0.5%悪化した)
・配管工 1.0% (前月1.0%なので変わらず)
前月に大きく不足していた鉄筋工がの大きく改善したのですが、それに代わりとび工が不足率を大きく悪化させました。工事の山が鉄筋からとびに移ったといえます。
■地域別にみると
・北海道 3.9% (前月5.7%なので1.8%の改善)
・東北 1.5% (前月1.9%なので0.4%の改善)
・関東 3.6% (前月1.7%なので1.9%の悪化)
・中部 3.5% (前月4.5%なので1.0%改善)
・近畿 3.5% (前月2.4%なので1.1%の悪化)
・中国 4.1% (前月2.7%なので1.4%の悪化)
・九州 2.9% (前月3.5%なので0.6%の改善)
・沖縄 0.9% (前月0.2%なので0.7%の悪化)
関東が前月より1.9%悪化となり、これから東京オリンピックの工事が出てくるのですが、その前から大きな不足となっています。となるとしばらく不足が続きそうです。さした一番不足しているのは中国4.1%となっています。これは職人などが近畿や関東や東北に行っている人が多いためです。
■今後の労働者の確保に関しても
・困難 36.9%(前年同月16.4%なので20.5%もの大きな悪化)
・普通 45.7% (前年同月60.6%なので14.9%の悪化)
・容易 7.7% (前年同月14.4%なので6.7%の悪化)
困難が大きく増えて、今後の不足は拡大しそうです。