投稿日:2014年1月23日
野村不動産アーバンネットが住宅購入に関する意識調査の第六回を発表しました。それによると「不動産は買い時」との回答が62.4%となり前回調査(2013年7月)より下がり、新築の消費増税駆け込み需要が9月に盛り上がったために、少し「買い時感」を後退させていることがわかりました。
それぞれの質問に対する回答は
■今、不動産は買い時だと思いますか?
・買い時だと思う 17% (前回調査 15.9%)
・どちらかと言えば買い時だと思う 45.0% (前回調査 47.4%)
・買い時と思わない 15.1% (前回調査 15.3%)
「どちらかと言えば買い時だと思う」の回答が前回調より減りました。少し買い時感が後退したといえます。ただ、「買い時では無い」が15.1%と少ないので、まだまだ買い時感は強いといえます。
■買い時だと思う理由は
①住宅ローン金利が低水準 55.9% (前回調査45.1%なので+10.8%)
②物件価格が上がると思われる 45.8% (前回調査37.0%なので+8.8%)
③消費増税の引き上げが予定されている 39.7%(前回調査47.3%なので▼7.6%)
④住宅ローン金利が上がると思われる 34.0% (前回調査53.5%なので▼19.5%)
買い時だと思う理由は大きく変化して、一番の理由が「住宅ローン金利が上がる」から「住宅ローンが低水準」に変わりました。昨年春先の金利高騰が落ち着いたためです。そして二番目に「消費増税」から「物件価格が上がる」に変わりました。この半年で大きく様変わりしたと言えます。
■今後、不動産の価格はどうなると思いますか?
・上がると思う 48.7% (前回調査44.8%なので+3.9%)
・横ばい 26.3% (前回調査29.4%なので▼2.9%)
・下がると思う 10.6%(前回調査8.8%なので+1.8%)
不動産価格は上がると思う人が前回調査よりも増えて48.7%と半分近くとなりました。地価の上昇や部資材の上昇で上がると考えていて、建設コストが販売価格を押し上げると考えています。
■住宅ローン金利は今後どうなると思いますか?
・上がると思う 54.0% (前回調査68.4%なので▼14.4%)
・変わらない 31.6%(前回調査18.6%なので+13%)
・下がると思う 3.1%(前回調査1.3%なので+1.8%)
上がると思うが大きく減って、変わらないと思うが増えました。現在の超低金利水準がと続くと期待する人が増えてきたということです。
■東京オリンピックは不動産価格にどのような影響を与えると思いますか
・押し上げる 68.1%
・影響は無い 27.8%
・下げる 4.1%
東京オリンピックと不動産の直接的な関係はあるようでないのですが、マスコミなどの報道により上がると考えている人が多いようです。
■東京の開発計画などで注目しているものはどれですか?
①東京五輪開催のための臨海部の大型開発 34.3%
②成田空港と羽田空港との都心直結線計画 29.0%
③リニア中央新幹線の整備 27.7%
やはり東京オリンピック直接施設以外は新路線の整備ぐらいのもので、不動産と結びつくものはあまり連想していない状態です。