投稿日:2014年1月15日
12月の街角の景気は11月より良くなって、10ケ月連続で「景気は良い」ということになりましたが、先行きはやや悪くなるとみています。
内閣府が街角感覚での景気判断を調査している「景気ウォッチャー」の12月の調査結果が公表されましたが、「景気の現状判断DI」は55.7となり11月の53.5から+2.2上がりました。これで2013年2月以来の50超えで10ケ月連続で「景気は良い」となりました。
11月から良くなったのが「飲食関連」で、前月より+4.3上がり53.2となりました。忘年会などが予約いっぱいになるなど好調であったためです。
ただ、今後の景気を見ている「先行き判断DI」は54.7となり前月より▼0.1下がりました。一番大きな下げが「飲食業」で、個人消費は耐久消費財の支出増加のため高価な外食が抑制的になるとみられていて、さらに企業関連の出費も不透明感があると感じています。企業関連の出費による年末の喧騒は一時的なもので、個人の出費は抑制的と感じているようです。
住宅関連でみてみると
2013年12月は46.8となり前月よりは少し回復しましたが、50を割り「景気は良くない」との判断になっています。
2012年12月のアベノミクスの開始により住宅関連の景気判断は50を超えて「景気が良く」なりました。それから超低金利や金融緩和や消費増税駆け込みなどが加わり、2013年3月には63.8と「絶好調」となりました。
そして4月以降は50超えで「景気は良い」状態ながら緩やかに低下していきましたが、9月の消費増税駆け込みのピークで再び61.6を付けました。
その後は消費増税駆け込みの反動減により、11月に45.5と50を割り「景気が悪い」状態となり、12月はやや上げましたが46.8と50を2ケ月連続で切っています。