投稿日:2013年12月13日
じゃらんリサーチセンターが「温泉地」に関するアンケートを行いました。人気温泉地の一位が箱根であることはかわりませんが、二位に草津温泉が入り、湯布院温泉を逆転しました。手頃な料金で行けるという項目で草津温泉が評価されたためですが、大都市圏からの距離があるために、安いバスツアーなどが少なくて高いイメージになっていることがマイナスになりました。
■もう一度行ってみたい温泉地ランキング
①箱根温泉 951票
②草津温泉 746票
③湯布院温泉 712票
④別府温泉 664票
⑤登別温泉 660票
一位の箱根温泉は東京に近いことから、交通の評価が57.4%と高くて、草津温泉16.5%・湯布院温泉17.1%を大きく引き離しています。二位の草津温泉は格安バスツアーなどがありお手頃感が19.6%で湯布院温泉の9.6%を引き離しての二位逆転となりました。特に旅行の中心である60代の評価では湯布院は5位まで落ちます。東京などからでは移動手段や時間がかかり、体力的にキツいためです。ただ湯布院温泉は「街の雰囲気 77.9%」とトップであり、温泉地の魅力としては依然として全国ナンバーワンと言えます。そのために中国・四国居住者や九州居住者などでは一位になっています。
■全国あこがれ温泉地ランキング
①湯布院温泉 1217票
②草津温泉 781票
③乳頭温泉・田沢湖高原温泉 678票
④指宿温泉 677票
⑤別府温泉郷 639票
やはり湯布院温泉がトップです。「有名なので」73.9%が高くて、テレビで良くみるので一度は行ってみたい温泉地であることです。その魅力は「街の雰囲気が良さそう」45.4%となっていて、街あげての雰囲気づくりが成功しています。逆に三位の乳頭温泉などは「温泉の効能・泉質に興味がある」69.6%と圧倒的に注目されているので、「街の雰囲気が良さそう」14.6%がもったいないといえます。同じことは9位の下呂温泉と11位の有馬温泉にも言えて、温泉は興味あるけど街の雰囲気の期待感は薄いのが伸び悩みの原因です。
■1年間の訪問地ランキング
①箱根温泉 676票
②熱海温泉 369票
③別府温泉 344票
④草津温泉 339票
⑤湯布院温泉 332票
それで結局行ったのは箱根温泉が圧倒的に一位で、熱海温泉が二位となっていて首都圏近郊がワンツーフィニッシュとなりました。ただ大分の別府温泉郷は三位と健闘していて集客に成功しているようです。博多から特急一本で行けるのが湯布院温泉との違いで、さらに新幹線でも止まるようになれば別府と湯布院とも上位となるのでしょう。
■全国温泉地満足度ランキング
①南阿蘇温泉郷 95.1%
②万座温泉 95.0%
③ニセコ温泉郷 94.7%
ところが満足度となるとガラリとランキングが変わります。一位に南阿蘇温泉郷が入りました。そのほか上位には山間の温泉地がズラりとならんでいて、大自然と泉質と繁華街でない素朴な雰囲気が良いのでしょう。やはり露天風呂から雄大な雪山など見えると遠くでも来てよかったと思いますし、ゴチャゴチャした大食堂で食べるより、ひっそりと山菜料理など食べると、いかにも喧騒の日常から大自然にきた感慨があります。
そのため都会的な熱海温泉はトップ30から落ちてますし、箱根温泉も26位と下位に甘んじています。
ちなみに「満足度・秘湯部門」では湯西川温泉が満足度100%で一位となりました。川のせせらぎと山々の緑の露天風呂がいいのと、料理が個室で食べることが多く家族でゆったり食べられるのがいいです。さらに「平家の落人の里」というのがいかにも、歴史感やサスペン感や郷愁感を醸し出しているのがいいのでしょう。