投稿日:2013年12月11日
新築一戸建て分譲住宅の首都圏の今週の販売戸数は2万8815戸で11月末より4000戸余りも減りました。販売在庫が減ったというよりも、年末なので広告しても仕方無いということで販売広告しなかった物件が多く見受けられます。
今週販売の2万8815戸の販売平均価格は3577万円でやや下がりました。それは完成在庫が8783戸ありその販売平均価格が3491万円と全体平均よりも80万円くらい下げているためです。
しかし来年の3月末までの完成予定の物件は1万2499戸もあり、この販売平均は3623万円と全体平均より高くなっています。これが、これから完成してくると下げてくるものと考えられます。
そして来年4月以降の完成予定の物件の販売はわずか1120戸しかありません。ここが大きく減ったのが全体の販売戸数が減っている原因です。これは、 現在で完成している物件の販売を優先して、次に消費増税駆け込み期限の3月末までの完成予定物件の販売を優先しているためです。
ただ少ないながら、来年4月以降の完成予定の物件は面白いものが多いです。
例えば、世田谷区で24物件あり、販売平均価格は6128万円で全体平均の6319万より安くなっています。それは全体の土地の平均が84㎡であるのが、4月以降の物件は78㎡と小さくなっています。これは、土地の価格があがっているために土地を小さくしているのです。それでも建物の大きさは変わっていないので、ある意味ではお買い得といえるかもしれません。
最安値は世田谷区北烏山3丁目で4380万円があります。土地53㎡と小さいですが建物は85㎡とまずまずです。京王線の千歳烏山駅徒歩14分で中央高速道が近くで少し気になりますが、なんといっても「世田谷区アドレス」が4380万円で買えるのですからお買い得です。
また人気の東急田園都市線近辺では、用賀駅徒歩7分で5180万円があります。土地が50㎡と小さいですが建物は88㎡とこれもまずまずです。こちらも首都高速と環八の道路がやや気になるところですが、なんといってもセレブのメッカ「砧公園」が徒歩圏です。優雅に犬の散歩などすると「セレブ気分」が味わえます。
このように、消費増税前引き渡し物件に目が行きますが、うでない物件に面白いものがあるので、よくよく情報を探す必要があるでしょう。