基本的には新築一戸建て分譲住宅のほうがお買い得です。
新築一戸建て分譲の建物価格というのは契約した時の消費税でわかります。土地には消費税がかかりませんから、建物のみにかかっているので逆算すればわかります。だいたい1200万円前後というのが平均です。注文住宅が大手で2500万以上で、低価格メーカーで1500万以上に比べると安いといわざるをえません。
新築一戸建て分譲は似たような間取りで似たような資材を使っています。それによりコストが安くなっています。それが嫌という人もいます。ただ、使い勝手や暮らしやすさということでいえば遜色はないでしょう。
使われている資材など注文と分譲と同じ会社です。たとえばパナソニックなどを使っていますが、グレードの違いがあるだけです。
つまり、間取り・設備・仕様に満足もしくは不満がなければ、絶対に新築一戸建て分譲のほうがお買い得です。
また、注文と分譲の大きな違いとして、建築効率があります。一団地で数棟から数十棟以上似たような建物を建てるのが分譲で、一棟一棟の場所も違えば仕様も違う注文と建築効率において大きな差がでます。例えば、電気配線という基本的な作業で分譲であれば、同じ職人さんに一日3棟作業してもらうことができます。ところが注文住宅では、移動などがあり一日一棟が標準です。単純化して考えてみて、一日の報酬が一緒なら、作業効率は分譲が3倍となります。つまりコストは1/3となります。
また、土地代として、分譲の場合は比較的大きな土地を買います。平均的な姿で一反(300坪)です。これは以前の田んぼの標準的な大きさです。この300坪は買う人はほとんどいません。個人としては大きすぎるし、小売業としては小さすぎる。事務所としても場所が悪いなど、戸建企業しか買わないといったケースがあり、個人で土地を買うより、割安で買える場合が多いです。そのため分譲団地となった時に、土地代も割安になっています。
結果として、土地を買って注文住宅を建てるより、新築一戸建て分譲のほうがお買い得の場合が多いといえます。
ただ、土地をすでにもっているとか格安の土地などで、近くに展示場なり信頼できる建築会社がある場合は、注文のほうが安いでしょう。