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活断層型連続地震対策には耐震等級3+地盤改良が必要。

投稿日:2016年5月19日

熊本地震において新耐震基準の建物が倒壊したことを建築のプロが現地調査した報告として「耐震力が建築基準法の基準の1.5倍必要」とのことです。
それは耐震等級3ということになります。
耐震等級3とは性能表示では「数百年に一度発生する地震(震度6強から震度7程度)の地震力に対して倒壊、崩壊しない」という表現で表されています。
しかし今回は震度7が2回起きたということもありますが、震源が浅かったために地盤が液状化するなど地盤の問題が大きいと言えます。
つまり複数の活断層が浅いところで震度7を連続して起こせば、地盤改良していない耐震等級3の建物は倒壊する可能性があるとうことです。
ということは、例えば立川断層の対策としては、耐震等級3は必要で、さらに地盤改良もしくは効果のある地盤対策が必須となります。
低層戸建ての一般的な地盤改良としては、8mの摩擦杭を20~30本前後を打つものです。しかしこれでは、8mから下が液状化もしくは横ずれしたら不同沈下は免れません。
ベストはマンションで一般的な、強固な岩盤の支持層まで杭を打ち込むことです。これであれば途中の地盤が液状化しても横ずれしても建物は岩盤と共に動きますので、不同沈下せず、倒壊することもありません。
これは良い方法なのですが費用が高くなります。支持層まで40mの場所としたら、15m管を3本連結で行います。マンションの総戸数が100戸として、杭を200ケ所打つと仮定すると、管の費用と施工費を一ケ所当たり50万と仮定して合計で1億円となります。100戸で割ると一戸当たりは100万円となります。
しかし戸建てが岩盤まで打つと1000万円超となり、マンションの10倍となってしまいます。
新築一戸建ての通常の地盤改良が100万円弱ですから、10倍と高すぎます。
そのため最近は低コストで効果のある地盤改良の方法が研究開発されているので、地盤調査をしっかりした上で、複数の業者と納得いくまで打合せするのがいいでしょう。

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