投稿日:2013年8月30日
「家族の絆と防災準備に関する調査」をセルコホーム株式会社が行いましたが、その中身をには改めて「家と家族の絆」について考えさせられます。
■「自分の家族の絆は強いと思うか」
・非常に強い 25.7%
・やや強い 39.9%
・やや弱い 3.5%
・非常に弱い 3.0%
■「自分にとって家とはどのような場所だと思うか」
・家族が安心できる場所 49.5%
・家族がリラックスできる場所 23.3%
・家族の集合場所 8.2%
・家族の絆を守る場所 4.4%
東日本大震災前は家と家族の絆についてそれほど強く意識するものではなかったのですが、津波で家を流されてしまった人、そして仮設住宅に入いらざるをえない人、それを見ていて家のありがたさを再認識した人、帰宅難民になり家が遠く感じた人、それでもやっと帰れて家と家族のありがたさがわかった人など、たくさんの人が「家と家族」について深く考えさせられました。
日本人は「水と空気と安心はタダ」という感覚が強かったのですが東日本大震災によりそれが全て否定されてしまいました。その結果として「自分の家族の絆は強いと思うか」という答えが65.6%と高いものとなり、「家が家族の安心できる場所」49.5%という答えの他に、ずばり「家は家族の絆を守る場所」4.4%という回答もでました。首都圏の人にとって予想される首都圏大震災のためのいい勉強をさせてもらったとも言えます。
それが次の回答に強く表れています。
■「いま住宅を買うとしたら何を重視するか」
①高気密高断熱 57.9%
②耐久性・長寿命 57.5%
③耐震性 53.8%
④節電・省エネ 54.0%
耐震性というのは東日本大震災以前はもっと低いものでしたが、はずせない機能となったのです。このアンケーでは複数項目選択できるめためにこういう回答となりましたが、必須となると耐震性というものがもっと浮き彫りとなります。
住宅は「地震」に耐えなければ、省エネ性が優れていても仕方ないのです。大地震が予想される時代において「家族が安心して住める」ことが全てにおいて優先となります。
■「東日本大震災後に家族の絆のありがたさを実感する機会が増えた」
・あてはまる 20.7%
・ややあてはまる 37.8%
・あまりあてはまらない 8.1%
・あてはまらない 4.6%
「あてはまる」と「ややあてはまる」を足すと58.5%という半分以上の人が「家族の絆の実感の機会」が増えたとしています。東北の人は75%にまで達します。失ってはじめてありがたさがわかるというのはつらいものです。関東が64.6%と東北についで高くなっていますが、この絆の実感の機会が増えたのは大変良いことで、亡くなった方も含めて東北の人に感謝しなければいけないかもしれません。震災後に「家族の時間が増えた」56.3%や「家族の会話が増えた」53.8%など良い傾向といえます。
■「自宅には防災グッズセットを用意している。」
・あてはまる 39.1%
・あはまらない 61%
全国的にはまだまだ防災意識は薄いです。ただ東海が50%、関東が48.4%、東北が44.1%とこの3つが飛びぬけて高くなっています。やはり、もう「対岸の火事」ではなくて「30年以内に70%以上」ですから切羽詰った問題です。沖縄が18.1%と全国最低ですが、その数字の違いは大きなものです。
改めて「自分にとって家はどのよな場所だと思うか」の回答をみると
・家族が安心出来る場所
・家族がリラックスできる場所
・家族の集合場所
・家族の絆を守る場所
・家族の安全を守る場所
・家族が学び成長する場所
・家族の夢が詰まった場所
家とは、こういうものです。