投稿日:2011年12月7日
新築一戸建ての首都圏(一都三県)の11月の速報です。
■新築一戸建て分譲の11月は速報で契約率21%となり、10月よりやや下がりました。
戸建分譲は着工・販売から4ケ月で完成・引き渡しとなるので、4ケ月で全棟契約できるのが標準的です。その意味で、4ケ月ですから25%が標準となり好不調の目安となります。
ですので11月はやや不調といえます。
10月は24%で、9月は27%でしたから、毎月3%づつ下がっています。契約戸数が減少している中で販売中戸数が微減にとどまっているためです。
その契約は7月のエコポイント締切期限で増えて、9月のフラット35s優遇締切期限で増えましたので、その反動減といえます。
■新規販売は6000戸弱と推計されました。
11月の新規販売は5725戸と推計されて、10月の3930戸よりは増えました。
これは7月に新規販売が7000戸を超えるという大きな数字であったため、その後8月から9月は4000戸前後やや減っていました。エコポイントの申請期限とフラット35Sの1%優遇申請期限に間に合わせためです。
それが11月は3月引き渡しに間に合わせるためと言えるでしょう。
震災後1ケ月くらいは、計画停電と生産部材不足により建築現場が止まっていて、そのしわ寄せが今きていて、建築が遅れ気味です。
新築一戸建ての引き渡しは3月が年で一番多いのですが、それに間に合わせるには11月が限界といえます。それが11月に新規販売が多かった要因です。
■販売平均価格は3622万円でした。前月より微減です。
前月より微減です。
7月の大量の新規販売の分で完成在庫が増えてきて、それらが値段を下げました。
土地の値段は上がっているのですが、お買い得物件はやや高くてもすぐ売れてしまい、立地の悪い物件などの販売期間が長くなり、それが完成すると値段を下げている状況です。