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参議院選挙の中に見た「不易流行」

投稿日:2016年7月11日

昨日の参議院選挙で自民党の勝利したことにより、政権が安定して、次の経済政策に期待が持てると市場が判断したために株式市場が上がりました。
 イギリスがEU離脱決定により政権が不安定になり、経済も低迷し始めたのを見ると、ほっとします。
 ただ経済運営だけが政治ではないので、その点が不安です。
今日本が取り組むべき課題は「少子高齢化問題」です。
その関連で、「2025年問題。社会保障費増大による財政プライマリーバランス悪化」が筆頭で、「労働生産人口の減少による経済力・国力の衰退」が二番目です。その他もありますが、それらの根底に「出生率の低下」があり「家族文化の変化」があります。
待機児童の問題は大都市で多く発生していて、地方圏では少ないです。逆に地方圏は労働環境が無く人口流出して「限界集落」となってしまっています。
一つの解決法としてIターンなどで「地方で働き、伸び伸びと子育てする」というものがあります。となると日本の課題を解決する一つの方法として「地方の雇用の確立」があります。
 今、「地方創成」で各地の特徴を生かした産業の開発を熱心にやっていますが、国際化・TPPの流れは時代の流れですから、それを踏まえたものでないといけないので競争が全世界となり苦戦しています。
 であれば、その地には何も関係ないが、時代性をもった産業を立ち上げる環境を作り上げることに重点を置くべきでしょう。
「何ができるか」ではなく「何をすべきか」に変えないといけないと思います。
伸びる企業は、「途方もない夢に向かって、社長と従業員が夢中になっている企業」です。

 松尾芭蕉が探求した「不易流行」とは、新しを求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であることです。いつまでも変化しない本質的なものとは、新しく変化を重ねているものをも取り入れているからこそ、いつの時代でも本質なりえているのです。
 それを東北・信越に見に行ったのが「奥の細道」です。
「夏草や つわものどもの 夢のあと」のように、一時代を築き繁栄を謳歌したものが、今跡形も無い。鎌倉時代から桃山・江戸時代という時代の流れの中に消え去ってしまった。
 日本の中には消え去ってしまった文化が数多くあり、今繁栄しているのは、昔はただの荒涼たる湿地帯であった江戸・東京です。
 22世紀に「不易流行」として残っているのが、地方創成の結果であって欲しいです。

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