投稿日:2016年3月31日
シャープ再生の切り札と考えられているのが「有機EL」ですが、量産化できているのは韓国のサムスンとLGだけです。世界でこの2社だけが有機ELの1兆6000億円の市場を独占しています。
この有機ELは今後価格が下がればさらに大きな市場になると言われていて、コストの低減につながる素材研究と画期的な生産性向上技術が検討されています。
それは先行のサムスンとLGだけでなく、日本の大規模製造業はほとんどが狙っていて、水面下で熾烈な競争になっています。ただ日立・三菱・東芝という日本を代表する製造業が苦戦しています。
シャープの研究開発が革新性を維持できていれば、次世代商品を量産化できるかもしれません。ただ、その時に台湾生産となると「有機EL」で日本は蚊帳の外になります。
その意味でシャープの外資提携は衝撃です。
日本は科学技術立国として、こういう先端商品の開発・生産は得意だったはずです。理系学生をもっと増やし、待遇を良くして、創造性を発揮できる環境を整えることが重要です。「リケジョ」などは日本の宝ともいえます。一度のミスや失敗はおおめにみて、「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」のように、失敗を何度も乗り越えて画期的な発明をすることを評価する社会であって欲しいです。